この記事では、「出来心」の意味を分かりやすく説明していきます。
「出来心」とは?意味
「出来心」は、その場で思いつく考えのことで、良い意味でも悪い意味でも突発的な思い付きによる考えです。
よって、「出来心」とは、行動をまだしておらず、考えただけです。
実際に行動してそれが良い行いである場合、結果が事実となり悪い行動である場合も結果が事実となります。
ですが、「出来心」は大半が悪い考えを考えついたうえで行動をしてしまったことを意味するので、マイナスの考えのことを指すと考えてよいでしょう。
「出来心」の概要
「出来心」という言葉は、実は古い書物から登場しており、内容においては悪い心をもってして行動することをお欲は思わないという否定的な意見として使用されていました。
よって、大昔の「出来心」はあくまで悪いことをしてはいけませんという警告を発してそうした心を持つ人物は周囲によく思われませんよという意味だったのです。
ですが、今現在では、警告を発する言葉というよりも、事実を意味する言葉になり、「出来心」は単なる悪い考えをその場で思いつき、行動したかしてないかという事実しか意味を持たなくなりました。
よって、現在の「出来心」に関しては悪い心を持つことへの警告ではなく、単なる事実を伝える言葉です。
「出来心」の言葉の使い方や使われ方
「出来心」は、悪い行動をした人物が言う苦し紛れの言葉で、単に悪い考えが浮かんだと周囲に述べるために使用するか、悪い行動を行ったと第3者が理解して対象に対して悪い行動を取ったという事実を確認するために使用します。
「出来心」を使った例文
・『対出来心で盗みを働いた』
この例は、悪いことだと自覚したうえで盗みを働いたと述べています。
つまり反省はしていません。
「出来心」は結果を示す言葉で、この例は、まさに悪い方向に動いたという結果しか述べておらず、反省を口にしていません。
・『苦し紛れで出来心とはいえ車を盗んで逃亡するとは単なる犯罪ではないか』
この例は、苦し紛れで逃亡を図るために車を盗むのは単なる犯罪であるとした例です。
「出来心」は結果論でこのケースの場合、車を盗んで逃亡という犯罪という結果を指します。
まとめ
「出来心」は、要は結果論で、それがどうあるかがマイナスによっているだけです。
無論、プラスの結果論もあり、例えば、「出来心で人命救助を行う」は、助けることが可能かどうかは別で行動して人を救ってしまったというニュアンスになり、これはプラスの行動を指します。
つまり、「出来心」はプラスにもマイナスにも変化し、その変化は結果論です。
「出来心で人命を救った」はプラスで「出来心で人命を救うことができなかった」はマイナスに作用しており、すべて結果ありきです。
よって「出来心」という言葉だけでは、即座にマイナスの結果であると考えるのは暴論です。
ただ、現在は、「出来心」は、マイナスを指す結果論で使用されているため、どうしてもマイナス方面でしか有効に作用しない言葉であると言い切れます。