「真骨頂」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「真骨頂」とは?意味と使い方

「真骨頂」という言葉にはどんな意味があるのでしょうか。

今回は、「真骨頂」の意味と類語について解説します。

「真骨頂」とは?意味

「真骨頂」とは、「そのものがもともと持っている本来の姿」を意味する言葉です。


「真骨頂」の概要

「真骨頂」「骨頂」には「この上なく最高の状態」という意味があります。

物事の最も体制つな部分は本質のことを「コツ」といいますがコツは漢字で「骨」と表記します。

物事のうち最も本質的でこれ以上ない頂点が「骨頂」であり、まごうことのない真実の骨頂が「真骨頂」です。

「真骨頂」には「本来の姿」という意味がありますが、多くの物事において真実の姿が明らかになっていることはほとんどありません。

この世の多くの物事は様々な理由や事情によって真実の姿を現せないままになっています。

社会のしがらみだったり様々な製薬や都合だったりといったものが真実の姿であることを制限している例は非常に多く、真実の姿が明らかにならないまま終りを迎えるものも少なくありません。

そのようなしがらみや制約から解き放たれた真実の姿が「真骨頂」です。

姿や形だけではなくいろいろな理由で制限されていて発揮できなかった実力や能力なども「真骨頂」と表現します。

「物事が本来備えている最高の能力」「真骨頂」であり、才能や実力が惜しみなく発揮された最高の状態を表しています。

一般的に「真骨頂」という言葉は「普段なかなか目にすることのない秘められた姿や能力」という意味合いで使われています。

特定の場面や状況でないと見られなかったりするような姿や能力に対して使われる言葉が「真骨頂」なのでいつでも見られる姿や常に発揮されている能力に対しては用いられません。

いつでも見られる姿の中でもクライマックスの場面など一瞬を切り取って感じられる素晴らしい姿やここぞという場面で見られる圧倒的な能力などをさして「真骨頂」と表現します。

もともと持っている力を存分に発揮する様子が「真骨頂」なので限界を超えたパフォーマンスを指すものではなく「期待される実力が損なわれることなくその通りに発揮されている状態」を表す言葉です。


「真骨頂」の言葉の使い方や使われ方

・『歌舞伎役者としての彼の真骨頂が見たいなら助六がオススメだ』
・『あの投手の真骨頂はツーストライクに追い込んでからのコントロールにある』
・『ゴールキーパーとしての真骨頂を発揮しPKを完璧に防いだ』
・『この作品は現代小説の真骨頂と言っても過言ではない』

「真骨頂」の類語や言いかえ

・真価
「物事の持つ本当の価値」を意味する言葉です。

欲目やひいき目など高く評価することも見下してもいないその物事が本来備えている価値を指します。

「真骨頂」と同じく今まで表に現れていなかった実力や姿が発揮されたときに使われる表現です。

・本領
「本来持っている特質」を意味する言葉です。

一般的には「特質を活かした能力」という意味で使われることが多く「真骨頂」とは親しい意味合いで用いられます。

まとめ

スポーツや芸術などでよく使われる「真骨頂」ですが難しい意味の言葉ではありません。

耳にする機会の多い言葉なので正しい意味を覚えておきましょう。

意味と使い方
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