この記事では、「生半可」の意味を分かりやすく説明していきます。
自信のない言葉を、今すぐレッスンしていきましょう。
「生半可」とは?意味
生半可(なまはんか)とは、いい加減なこと。
なげやりな態度でおこなう様子をあらわしています。
不まじめでそれなりなもの、不十分で未熟なものが「生半可」です。
そもそも「生半可」という言葉は「生」と「半可」が組み合わさったもの。
半可とは「半可通」を短く省略したフレーズです。
少し前の時代では、半人前なのに通ぶっている人を、半可通と呼んでいました。
ここに「経験が少ない」という意味の「生」がついて生半可になりました。
本気ではない気持ち、生ちょろい様子を生半可と揶揄しています。
反省するシーン、相手をけなすシーンで使われます。
「生半可」の概要
生半可を知るときに、知っておきたいのが「通人」という言葉です。
通人とはその世界のことを、深く知っている達人のこと。
もともとは花柳界で生まれた言葉で、粋や人情がよくわかっている大人を粋人と呼んでいました。
文化への知識が人一倍が深くて、深い造詣をもっている人をあがめる言葉だったのです。
こうした通人に満たない人、通人になりきれていない人が「生半可」です。
現在では浅はかで不完全なもの、勉強不足の態度に対して「生半可」を用いています。
「生半可」の言葉の使い方や使われ方
「生半可」はこのように使われます。
・『そんな生半可な気持ちではいけないと、上司に諭された』
・『和菓子職人の世界は、生半可な覚悟だけではやっていけない』
・『生半可な考えを捨てたいと、修行に出ることにした』
「生半可」は未熟なこと。
そのため「気持ち」や「覚悟」そして「考え」などの言葉とセットで用いることが多いです。
人生に対する心構えを語るシーンで使います。
親しい人から忠告を受けたとき、自分の意思の弱さを見直したい場合に使用します。
「生半可」の類語や言いかえ
「生半可」と同じような言葉として、次のフレーズもあります。
・適当
・いい加減
・なまじ
・薄志弱行
日常生活でよくつかう「適当」には「ふさわしい・やり方が荒っぽい」という2つの訳があります。
雑でいい加減という意味もあるので「生半可」と同じように使えます。
また「なまじ」というのは「なまじい」が変化したもので、中途半端なこと。
方針が徹底されていなくて、やる気のない状態をあらわします。
そして薄志弱行(はくしじゃっこう)とは、物事をやりとげる力がないこと。
気力が満たされていなくて、弱々しく思える様子につかいます。
いずれもネガティブな意味が含まれています。
まとめ
「生半可」の意味と使い方をおさらいしました。
「生半可」とは、未熟でいい加減なこと。
知識や経験が熟していなくて、半人前の様子をあらわします。
「覚悟」や「気持ち」と一緒につかって、その人の態度を指し示すこともあります。
気持ちを鍛えて「安心して任せてもらえる人」になりたいものです。