この記事では、「異なる」と「違う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「異なる」とは?
別ではない、同じではない、といった意味の「異なる」。
あるものに対し、他とは同じでないことを意味する言葉です。
あるものとそのものと対象になるものとの間に明らかな差がある状態を意味する言葉です。
簡単に言えば、差異がある状態が「異なる」です。
「異なる」は、「別様」や「相違」、「別々の」、「別物」、「一緒でない」などと言い換えることができ、「異なる」の対義語は、「同じ」や「等しい」です。
また、英語では、「Different」となります。
「異なる」の使い方
「異なる」の使い方の基本は、何と「異なる」のかといった使い方となります。
「事実と異なる」や「時代が異なる」、「立場が異なる」、「性格が異なる」などがあり、また、「異なる二人」や「異なる文化」、「異なる部分」などといった使い方も行われます。
「違う」とは?
比べてみた結果、同じではないことを意味する「違う」。
様々なものに対し、それぞれが食い違い異なる状態にあることを意味する言葉です。
そのほか、正常でなないことや以前に考えていたこと、決めたことが同じではないことも「違う」と言います。
「違う」は、「一緒ではない」、「相違」、「変動」などと言い換えることができ、対義語は、「合う」。
一致するといった意味となります。
また、英語では、「wrong」となります。
「違う」の使い方
「違う」の使い方の基本は、何と「違う」のかといった使い方となります。
「事実と違う」や「時代が違う」、「立場が違う」、「性格が違う」など、基本的に「異なる」と同じ使い方となります。
「異なる」と「違う」の違い
まず、書き言葉となる「異なる」と話し言葉となる「違う」といった違いがある「異なる」と「違う」。
それ以外にも、物事との間に差が生じていることが「異なる」。
物事に対して合わないことが「違う」といった意味の違いもあります。
「異なる」には、別のものといった意味があり、「違う」には、一致しないといった意味がある。
そのような違いが両者にはあります。
「異なる」の例文
・『海外への語学研修によって、語学を学ぶだけではなく日本とは異なる文化も学ぶことができました』
・『双子でも全く性格が異なる二人』
・『事実とは異なった内容を噂話にされ困っています』
・『なぜか、性格が異なる彼女のことが気になって仕方がありません』
「違う」の例文
・『彼と私は、いつも、違う食べ物を選んでしまいます』
・『たまには、いつもとは違うメニューを選んでみてはいかがですか』
・『笑いのツボが違う友達ですが、意外と気が合って驚いています』
・『今までとは一味違う僕を見てください』
まとめ
文章内で、ほぼ同じ意味として用いられることが多い「異なる」と「違う」ですが、細かな面で比較すれば以上のような違いがある言葉となります。