この記事では、「掃除」と「断捨離」の違いを分かりやすく説明していきます。
「掃除」とは?
「掃除」には2つの意味があります。
一つは、ゴミ、ほこり、汚れなどを取り除くことです。
人間が生活をしていると、衣服などからほこりが出てくるし、食べものなどのゴミがでます。
そして、床や壁などには汚れが付着します。
こういったものを、掃除機で吸い取ったり、ホウキで掃いたり、雑巾で拭き取ったりすることを意味しています。
お風呂の汚れを取り除くことで考えてみます。
バスタブの場合は、濡らしたスポンジに洗剤をつけ、上から下にこすっていきます。
上から下に向かって汚れが落ちてくるので、上から下に向かってこするのがポイントです。
バスタブを一周するようにこすると、やり残しがありません。
最後に水で洗剤を洗い流します。
こうすることで、水垢や人の体から出る垢や皮脂などを取り除けます。
この一連の行為が「掃除」です。
もう一つの意味は、社会に災いを与えるような、よくないものを取り除くことです。
「掃除」の使い方
ゴミ、ほこり、汚れなどを取り除くという意味で使用をします。
どのような方法で取り除くかは意味に含まれていないので、掃除機で吸う、ホウキで掃く、雑巾で拭くなど、どのような方法でもこの言葉を使うことができます。
「断捨離」とは?
不要な物を手放し、執着から離れること、生活に調和をもたらすことです。
沖正弘が提唱したヨガの思想と、やましたひでこが提唱し、商標登録しているものとがあります。
「断捨離」とは不要な物を捨てることです。
物質としての物だけでなく、人間関係や考え方などを含む場合もあります。
家の中を見てみると、不要な物があふれていることに気がつくことでしょう。
何年も着ていない服、何かに使うだろうととっておいている紙袋や空き缶、引き出物などでもらった食器などです。
部屋は心の状態を表しているといわれています。
不要なものがたまっているのは、心にも不要なものがたまっていたり、何かに執着している可能性があります。
物を捨てることで、物への執着心は減ると考えられます。
また、空間が快適な状態に近づきます。
「断捨離」の使い方
不要な物を捨てて、物への執着を手放すこと、生活に調和をもたらすことを指して使用します。
「捨てる」という行為が伴います。
「掃除」と「断捨離」の違い
「掃除」は汚れやほこりなどを取り除くことです。
物を捨てることではありません。
「断捨離」は物を捨てることです。
「掃除」の例文
・『掃除にまる1日かかった』
・『天気がいい日に掃除をした』
・『今日は掃除でもしようかな』
・『掃除をしたらピカピカになった』
「断捨離」の例文
・『断捨離の本を読む』
・『断捨離をやってみた』
・『断捨離をして部屋がすっきりした』
・『知人に断捨離を勧められた』
まとめ
「掃除」や「断捨離」をすると空間が整います。
しかし、同じ行為ではありません。
一方は汚れなどを取り除くこと、もう一方は物を捨てることを意味しています。