この記事では、「上の空」の意味を分かりやすく説明していきます。
「上の空」とは?意味
「上の空」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「上の空」は「うわのそら」と読みます。
「上の空」には、まず「天空」「空中」という意味があります。
また、「あてにならないこと」という意味があります。
ただし、この二つの意味は、古典の文章に使われている「上の空」に対する意味で、現在ではこの意味を持ちません。
現在の「上の空」の意味は、「他のことに心が奪われてしまい、目の前のことに注意が向いていない様子」と意味します。
また、「浮ついてしまい、落ち着きのない様子」を意味します。
まるで心が、空中にあるように、ふわふわしていることから、「上の空」という言葉が使われていると考えることができます。
「上の空」の概要
「上の空」という言葉は、心が落ち着かず、そわそわしているようなとき、また、浮ついている人に対して使う言葉になります。
特に、目の前で起こっていることに対して、集中できないとき、同時に他のことを考えているときなどに、「上の空」を使うことが多くなります。
目の前で、物事が進んでいるのに、集中できない理由として、「心配事」や「誰かを好きな思い」がある場合が多くなっています。
仕事をしている女性で、家に置いてきた小さな子供が留守番をしているような場合は、なかなか仕事に集中できないはずです。
また、お見合いをしていても、他に好きな人がいる場合は、目の前の人に集中できないでしょう。
このように、心配事があったり、好きな人がいるとき、「上の空」になりやすいと考えることができます。
「上の空」の言葉の使い方や使われ方
「上の空」という言葉は、心配事があるとき、好きな人がいるときに使うケースが多くなります。
心配事があって、仕事が手につかない場合は、「借金の取り立て屋が会社のロビーにいて、仕事が上の空になった」と、「上の空」を使った文章を作ることができます。
また、好きな人がいて、デートに集中できない場合は、「大好きなA君の顔が浮かんで、B君とのデートが上の空になる」などという文章を作ることができます。
「上の空」の類語や言いかえ
「上の空」の類語に、「気もそぞろ」があります。
「気もそぞろ」には、「他のことが気になって、落ち着かない」という意味があります。
「そぞろ」は「そわそわする」とか「落ち着かない」という意味があります。
「上の空」にとても似た言葉になります。
「そろそろ合格発表の日が近づいているため、何をしていても気もそぞろになってしまう」などという使い方をします。
まとめ
「上の空」という言葉についてみてきました。
何かが心配だったり、好きな人がいるなどして、目の前の物事に集中できないとき、「上の空」という言葉を使うことができます。
目の前の仕事や遊びに集中できていない人を見つけたとき、「上の空だけど、何かあった?」などと質問してみてはいかがでしょうか。