この記事では、「具体化」と「実体化」と「実践化」の違いを分かりやすく説明していきます。
よく似た言葉を、使い分けていきましょう。
「具体化」とは?
具体化(ぐたいか)とは、漠然としたものをより分かりやすい形にすること。
机上のアイデアを企画に落とし込んだり、実際に実現させていったりするプロセスです。
ぼんやりとした課題を具体的に解決していくのが「具体化」です。
具体化する際には、心にある思いをアウトプットさせていきます。
メモに書いたり、資料に書き写したり、企画書を作っていきます。
夢の実現に向けて、より具体的に踏み込んでいく作業が具体化です。
「実体化」とは?
実体化(じったいか)とは、目に見える形状に変えていくこと。
色々な技術をつかって、立体的な物に変化させていく作業をいいます。
例えばとある花の画像を加工して、3D映像に進化させることも実体化と呼びます。
またシステム設計の現場で、設計図を落とし込んでいく作業を実体化といいます。
平べったい図面を、立体的なものに書き起こしていくこと。
プログラムを構築していく作業が実体化です。
一部の業界でつかわれる、専門性の高い用語になります。
「実践化」とは
実践化(じっせんか)とは、自分の手で実行していくこと。
他の人に頼らずに、できるだけ自分の手で進めていくことです。
また確かな理論をもとに、行動を起こしていくさまも実践化といいます。
実践化の「実践」には、自分の足で土を踏んで、成功を追い求めていくという意味があります。
そのためただ立ち止まっているのではなく、自分の足で力強く踏み出していく動作を実践化といいます。
他力本願にたよらない、力強さのある言葉です。
「具体化」と「実体化」と「実践化」の違い
まず具体化とは、温めていたプランを表に出していくこと。
実際に運用していくことです。
また運用するために、話し合いを進めることを「具体化を検証していく」といいます。
大きな夢の実現に向けて、多くの人が力を合わせておこなうことが具体化です。
そして実体化とは、空想上のアイデアをリアルな形に変化させること。
英語に例えると「リアライズ」になります。
リアライズとは、現実世界の物にターゲットを加工していくことです。
実体化はゲーム制作や3D加工、デジタルアートの世界で使われています。
さらに実践化とは、自分の足で実行していくこと。
ある理論に基づいて、確かな足で踏みだしていくことです。
実践はもともと哲学から生まれた言葉なので、人類のメカニズムを解き明かす際に用いられています。
まとめ
「具体化」と「実体化」と「実践化」の違いを分かりやすくお伝えしました。
具体化とはプランを実行すること。
アウトプットさせていく作業です。
そして実体化とは技術を用いて、立体的な構造にすること。
現実の世界に反映させることです。
さらに実践化は、自分の足で行動していくこと。
同じように見えても、はっきりした違いがあります。