この記事では、「好きくない」【すきくない】の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「好きくない」とは?
人や物に対して、自分は気に入らないという気持ちを表すのが「好きくない」であり、物事を受け入れられないとき否定する意味として使います。
「好く」という動詞に、形容動詞の「ではない」を掛け合わせた言葉である「好きくない」は「好きではない」と丁寧語であえて言うのではなく、若者の可愛らしい表現方法として変化させたもので、中学生や高校生の女子生徒を対象に使っていました。
あえて少し気の抜けた感じで嫌いな気持ちを表せば、嫌味なく周囲へ自分が嫌っていることを伝えられるところが、ちょっとした言葉で関係が悪くなる10代の交流の場には相応しい言葉になるわけです。
「好きくない」の概要
1980年代に登場した「好きくない」は、大阪の漫才コンビの大平サブローとシローが使っていたものですが、どこか可愛らしく感じる言葉です。
女性らしい言い回しと、斬新な言葉として聞こえるところが10代女子の気持ちを掴み、学校で生徒が頻繁に使うようになったのをきっかけとして多くの人に広まっていきました。
対義語には「違くない」があり、自分は否定する気持ちはないという意味を伝えるときに使われており、人はどう思っても、自分はそう思うと確信したその気持ちを伝えるわけです。
「好きくない」の使い方や使われ方
自分にとって、これは「好きではない」と感じるものに対して「嫌い」という気持ちを表すとき「好きくない」と伝えます。
同性の友達に気持ち悪いから嫌だと感じる物や、人を見かけたとき自分は受け入れられないと伝えたり、「無理」と感じる気持ちを伝えたいときに使う言葉にもなります。
激しく嫌うように「好きではない」と否定するよりも、「無理だわ」と軽く否定するときに当てはまる言葉であり、友達にも嫌味なく嫌いな人を伝えて拒否できます。
直接「好きではない」と言うと少し角が立ちますが、あえて言葉を変化させることで気が抜けたようにやんわりと否定できるわけです。
「好きくない」を使った例文(使用例)
・『このペンは書きにくいから好きくない』
・『あなたはタイプじゃないから好きくない』
・『職場にいる上司は上から目線で話してくるから好きくない』
実際に使ってみた物が不便に感じるものは受け入れられないと思うとき、使えないから好きにはなれないという意味合いで「好きくない」と使います。
恋愛でもよく使われていた言葉であり、自分の好みではないので惚れることはないと伝えたり、パワハラやモアハラなどしてきたり、上から目線で話してくるような上司を嫌うときにも「好きくない」と言い表します。
まとめ
どうも好きにはなれない生理的に無理な相手や使えないと感じる物に対して「好きではない」という気持ちを表すのが「好きくない」であり、静かに自分が気に入らないものだと友達や家族に伝えるときに使える否定言葉になります。