「着眼点」とは?
みなさんは「着眼点」という言葉を知っているでしょうか。
ビジネスシーンで、「着眼点が素晴らしい」と言われた経験がある人もいるでしょう。
一方で、「着眼点」という言葉の、読み方すら分からない人もいるかもしれません。
そこで「着眼点」という言葉の意味を紹介します。
「着眼点」の読み方
「着眼点」は「ちゃくがんてん」と読みます。
「着眼」「はちゃくがん」、「点」は「てん」と読みます。
特に難しい漢字はないため、読み間違えることもないでしょう。
「着眼点」の意味
「着眼点」という言葉の意味を紹介します。
「着眼点」には、「何かをする時に、注目するポイント」という意味があります。
例えば、ビジネスシーンで、仕事をする時は、いくつかの注目点があるのではないでしょうか。
仕事のどの部分に注目するかによって、出来上がりは大きく変わってくるでしょう。
例えばある商品を開発する時、「女性のための○○」として開発する時と、「男性のための○○」として開発する時では、出来上がりが違うはずです。
従来が女性向けだった商品を、「男性向けに開発してみよう」と目を向ける時、「男性向けという着眼点」と表現できます。
このように「着眼点」には、「物事をする時に、注目する点」という意味があります。
「着眼点」の類語や類似表現や似た言葉
次に「着眼点」の類語や類似表現を紹介します。
「着眼点」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
「ピント」
「ピント」は一般的に使用されているカタカナ語になります。
「ピント」には、「写真のレンズの焦点」という意味があります。
「焦点を合わせる」と「ピントを合わせる」は、カメラを使っている時は、同じ意味になります。
また「ピント」には、「物事の中心点」という意味があります。
会議中などに「ピントが外れた意見」などと言われる時、「議題の中心から外れた意見だ」という意味があります。
「目の付け所」
「目の付け所」は「着眼点」とほとんど同じ意味があります。
言い換えに使えるため、セットで覚えておきましょう。
「目の付け所」には、「目を付ける点」という意味があります。
また「目を付けるべき点」という意味もあります。
「目の付け所がいい」などという使い方をします。
例えば大人向けに販売している商品を、子供向けにしたら喜ばれるのではないか、などという点に気付く時、「目の付け所がいい」などと言われます。
「視点」
「視点」には、「視線が、注がれる場所」という意味があります。
みなさんが、日常生活を送っている時に、どこかに視線が、注がれる場所があるでしょう。
例えば、会話中なら、会話相手の顔や、胸辺りに視線が、注がれるはずです。
このような場所を「視点」と言います。
会話相手の顔から、自分の手に視線を注ぐ場所を移す時は、「視点を移す」と表現します。
「焦点」
「焦点」には、「レンズや鏡などの、屈折した光が集まる点」という意味があります。
一眼レフカメラを使う時、「焦点を合わせる」と、綺麗に映りますが、「焦点が合わない」とピンボケした写真になってしまいます。
「着眼点」を使った例文や短文など
「着眼点」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「着眼点」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
「着眼点」を使った例文1
「事件を解決するためには、『着眼点』が大切だ」
この例文は、ミステリー小説の探偵などが口に出しそうな文章になります。
完全犯罪などを、打ち破り、犯人逮捕につなげるためには、犯罪のどの点に目を向けるかにより変わってきます。
犯行現場に目を向けるか、犯行現場に集まった野次馬に目を向けるか、あるいは犯行現場にいない人に目を向けるかなど、「着眼点」によって、犯人にたどり着くまでの行程が変わって行きます。
犯罪をどのように読み解くかは、目の付け所によって変わります。
「着眼点」を使った例文2
「『着眼点』はいいのに、簡単にあきらめてしまう」
商品の開発をする時などに、「閃き」のような「着眼点」を得ることがあるかもしれません。
「この見方をすれば、面白い商品ができる」というようなアイデアです。
このようなユニークな「着眼点」を得て、商品開発を始めたものの、飽きやすい人や、疑り深い人は、「やはり、この商品は売れないだろう」などとあきらめて、商品作りを放棄してしまうかもしれません。
この例文のように、目の付け所が良く、最後まで作り上げれば良い商品ができそうなのに、簡単にあきらめてしまう人がいるかもしれません。
「着眼点」を使った言葉と解釈
「着眼点」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈します。
「着眼点」を使った言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
「着眼点を移す」
「着眼点を移す」という言葉があります。
「着眼点を移す」には「注目する点を移動する」などの意味があります。
問題解決のためには、物事のどこかに注目して、そこを糸口にしたいと考えるでしょう。
ある「着眼点」から問題解決を図ったものの、難しいと感じた時は、違う「着眼点」により解決を図る方がいいかもしれません。
注目する点を移動し、「着眼点を移す」ことが問題解決につながるかもしれません。
「着眼点が違う」
「着眼点が違う」という言葉があります。
「着眼点が違う」には、「人とは違う、ユニークな目の付け所」という意味や、「間違った目の付け所」、「A君とB君は、異なった点に注目している」などの意味があります。
グループで商品開発をしたり、問題解決を図る時は、メンバーの「着眼点が違う」方が、様々な意見が出て良いかもしれません。
そして出た意見を比較して、良いと思われる意見を出した人の「着眼点」に、メンバー全員が注目すると、さらによい意見が出るかもしれません。