「備えあれば憂いなし」とは?意味や使い方!例文や解釈

ことわざ・慣用句

「備えあれば憂いなし」とは?

「備えあれば憂いなし」とは、日頃から準備ができていれば、万が一のことがあっても心配はいらないという意味になります。

「備えあれば憂いなし」の読み方

「備えあれば憂いなし」とは「そなえあればうれいなし」と読みます。

「備えあれば憂いなし」の表現の使い方

「備えあれば憂いなし」とは、日頃から準備をしておけば、何があっても大丈夫だという意味で、わりと日常会話においても使うことがあるのではないでしょうか。

例えば、地震、台風といった自然災害に備えて食料、水、生活用品などを備蓄しておくことも「備えあれば憂いなし」と言い表すことができるでしょう。

万が一のことが起こることを想定して、仕事や生活などで何かの準備をしておくこと全般にこの言葉は使うことができます。

「備えあれば憂いなし」を使った言葉と意味を解釈

「備えあれば憂いなし」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。

意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。

「備えあれば憂いなしとはこのことだ」

何か困った事態が起こった時に、事前にそのことを想定して準備ができている時に「備えあれば憂いなしとはこのことだ」と言います。

ようするに「何も心配はいらない」「想定済みだ」という意味で、自分は抜かりなく準備していたとどこか得意気なニュアンスも含みます。

例えば、傘などいつも持ち歩いていることで急に雨に降られた時に「備えあれば憂いなしとはこのことだ」と傘を使って濡れずに済むといったことなどがあります。

「備えあれば憂いなし、準備は怠るな」

前もって準備をする時など、ここまでする必要があるのかと思うことがあります。

そのような不満、意見を制する時に「備えあれば憂いなし、準備は怠るな」という言葉を使うのです。

念入りな準備は一見無駄なことにも思われがちですが、万が一の事態になった時に心配がないようにしておくことは大事なのです。

例えばイベントなどで使う物品など、多めの数を準備しておくといったことなどは無駄なようにも思われます。

しかし当日に急に人数が増えるとか、不良品があるといったことにも対応できるようにしておくことは必要でしょう。

「備えあれば憂いなし」を使った例文や短文など(意味を解釈)

それでは「備えあれば憂いなし」を使った例文をいくつか紹介しましょう。

意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。

「備えあれば憂いなし」を使った例文1

「備えあれば憂いなしとは言うが、君のお母さんはちょっと心配し過ぎではないか」 万が一のことを考えて、あれこれと準備をしておくことを「備えあれば憂いなし」と言いますが、それがあまりにも過剰過ぎますと、例文のように心配し過ぎという風に言われることもあるでしょう。

「備えあれば憂いなし」を使った例文2

「段ボールでインスタント食品を買うのは一人暮らしでは多すぎるが、これで備えあれば憂いなしだ」

災害に備えて、長期保存のできるインスタント食品などを家庭において準備することは今や常識となりました。

一人暮らしにおいては箱買いまでするほどの数量は必要ないのかもしれません。

しかしこれこそが「備えあれば憂いなし」という言葉が当てはまるでしょう。

何があるかわからない、多めの食糧を備えておくということは大事です。

「備えあれば憂いなし」の反対語

「備えあれば憂いなし」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。

明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。

「後は野となれ山となれ」【あとはのとなれやまとなれ】

「後は野となれ山となれ」とは、当面のことさえ上手くいけば、後はどうなろうとも構わないという意味があります。

つまり先のことはどうでもいい、考えていないということになります。

「後は野となれ山となれでは済まされないぞ」「後は野となれ山となれと言わんばかりだが、後々困るのは君だ」などと使います。

「備えあれば憂いなし」の類語や類義語・言い換え

言葉の意味が理解できましたところで、「備えあれば憂いなし」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。

こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。

「念には念を入れる」【ねんにはねんをいれる】

「念には念を入れる」とは、小さいところまで、十分に注意をすることで、極めて慎重に行動することを言います。

「彼は念には念を入れる性格だから見逃すわけがない」「何かあったら大変なので、警備は念には念を入れるように」などと使います。

「石橋を叩いて渡る」【いしばしをたたいてわたる】

「石橋を叩いて渡る」とは頑丈な石でできた橋ですらさらに叩いて安全を確かめてから渡るという意味で、用心の上にさらに用心するということになります。

「僕は石橋を叩いて渡る性格なのだ」「彼女は、石橋を叩いて渡る人よ、軽々しい真似はしないと思う」などと、使います。

「杞憂」【きゆう】

「杞憂」とは、あれこれと、無用な心配をすることを言います。

取り越し苦労でもありますが、何も考えないよりは慎重であると言えるでしょう。

「私の杞憂に過ぎないのですが、気になるから確かめておいてください」などと使います。

「備えあれば憂いなし」の英語と解釈

「備えあれば憂いなし」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。

英語では“Forewarned is forearmed”と言います。