この記事では、「よい」と「いい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「よい」とは?
「よい」の意味と使い方について紹介します。
「よい」の意味
「よい」は漢字で「良い」「好い」「善い」と書きます。
意味は「人の性質や行動が一般的な水準を超えていること」「人の性質や行動が、正しいこと、適切なこと」「人の性質や行動が自分の許容範囲であること」「ある程度の年齢に達していること」「分別が身に付いているべきであること」「趣を理解できること」「動詞の連用形に付き、しやすいの意味」です。
「よい」の使い方
「よい」は、文語の「よし」の形容詞で、「よかろう・よかった・よい・よい・よければ」と活用します。
「よい」には数多くの意味がありますが、共通しているのは「性質や行動の水準が高い」という点です。
現在では文語調として使われることが多く、古い文体の小説や、改まった言い方をする時に「よい」と使います。
時代劇で大名が「下がってよい」「よいことじゃ」などと耳にするのは、それだけ威厳を示す表現であるからです。
ビジネスでも人に対して説明する時には「性能がよい商品」「品質が非常によい」などと使った方が、丁寧なイメージになります。
「いい」とは?
「いい」の意味と使い方について紹介します。
「いい」の意味
「いい」は「よい」のくだけた言い方で、「人の性質や行動の水準が高いこと」「関係が良好であること」「見苦しいこと」「充分である」という意味があります。
「いい」の使い方
「いい」は、「よい」の口語として変化した言葉で、江戸時代に関東地方で使われ始めました。
「よい」から「いい」になり、更に「ええ」などにも派生して、現在でも方言として使われています。
「いい」は日常的に使われることが多く、気の置けない友達同士や家族との会話で聞かれます。
「よい」は発音をする時に「yoi」と「y」がはいる為に、舌の筋肉を使います。
一方「いい」は「ii」と母音だけなので、舌を使わず楽に発音できることから、一般的に使われる様になりました。
「よい」と「いい」の違い!
「よい」と「いい」は、基本的に同じ意味ですが、「よい」は「文語調の言葉」で、「いい」は「口語調の言葉」です。
まとめ
今回は「よい」と「いい」の違いをお伝えしました。
「よいは書き言葉」と「いいは話し言葉」と覚えておきましょう。