この記事では、「田起こし」と「代掻き」の違いを分かりやすく説明していきます。
「田起こし」とは?
「田起こし」の意味と概要について紹介します。
「田起こし」の意味
「田起こし」は「たおこし」と読みます。
意味は「稲作農家で、4月から5月にかけて田んぼの土を乾燥させて、肥料を混ぜる作業のこと」です。
「田起こし」の概要
「田起こし」は、田んぼをより良い状態に保つ為に、土を乾燥させて肥料を混ぜる作業をすることを言います。
土を乾かすことで、土中の微生物による有機態窒素が分解され、無機態窒素に変化します。
植物が窒素を吸収すると、根の成長が促されてよく育つのです。
また、肥料を混ぜ込むことで、土中に肥料をムラなく含められます。
更に、機械を使って鋤き込むことで、刈り草や雑草などを混ぜ込めば、微生物やミミズなどが分解して有機肥料になるのです。
「代掻き」とは?
「代掻き」の意味と概要について紹介します。
「代掻き」の意味
「代掻き」は「しろかき」と読みます。
意味は、「稲を田んぼへ移す準備として、土をかき混ぜて表面を整える作業のこと」です。
「代掻き」の概要
「代掻き」は、田起こしが終った田んぼに水を入れて、土をよくかき混ぜ、表面を平らにする作業のことを言います。
「代掻き」をすることで、土の表面が均一化されて、苗がピッタリと土に定着して、それだけ栄養分が吸収できるのでムラなく生育します。
また、雑草の種なども土の奥に埋め込まれる為に、雑草が表面に生えてくるのを防げるのです。
現代では、「代掻き」も「田起こし」同様、トラクターで行う農家が増えています。
「田起こし」と「代掻き」の違い!
「田起こし」は「田んぼの土を乾燥させて、肥料を混ぜる作業のこと」です。
「代掻き」は「土をかき混ぜて表面を整える作業のこと」です。
まとめ
今回は「田起こし」と「代掻き」の違いをお伝えしました。
「田起こしは土を乾燥させる」、「代掻きは土をかき混ぜる」と覚えておきましょう。