「大人げない」
「大人げない」とは大人としての思慮や分別がないこと、幼稚でみっともないこと、またはそのような人に対して使う言葉です。
使いようによっては相手を怒らせてしまうこともありますので、意味や使い方を詳しく理解しておきましょう。
「大人げない」の意味
「大人げない」とは、通常大人として備えているであろう、思慮や考え方などが身についていないことを言います。
要するに大人げない人と言えば「幼稚でみっともない」という意味になります。
意味だけを見れば悪い意味で使われる言葉です。
「大人げない」の言葉の使い方
「大人げない」とは幼稚、考えが浅い、みっともない、思慮がないなどいい意味がありませんので、人に対して使う時はほとんど悪口のようなものです。
陰で「あの人は本当に大人げない」などと一度や二度は誰しも言ったり、聞いたりしたことはあるのではないでしょうか。
つまりこの言葉はよく使われますが、相手に向かって直接言う場合はよっぽど頭にきている、一言言ってやりたいといった時になります。
「あなた、大人げないよ」「大人げないことをするな」などなど。
人から「大人げない」とは、大人であれば通常は言われたくない言葉なのです。
ですから、使い方には注意が必要となります。
また自分のことを「大人げない」と言うことはあります。
言い訳めいた説明をする時、反省している時など「自分でも大人げないとわかっているけれど、どうしても我慢できなくて」など言う場合が多いのではないでしょうか。
これは自分の未熟さを恥じている言葉になります。
このような言われ方をした時は「そんなことないよ」「自分を責めないで」「仕方ないよ」など慰め、フォローの言葉を返してあげる方が無難です。
「大人げない」を使った例文・短文(解釈)
「大人げない」の例文1
「こんな嫌がらせをするなんて、大人げない人だ」
子供じみた嫌がらせ、幼稚な言動をする人に対して、みっともないという意味を込めて使います。
本人に直接「大人げないことは止めなさい」と注意することもありますが、相手に言うと角が立つ場合など(上司、目上の人など)は陰でこっそり言うことがほとんどではないでしょうか。
情けない、みっともないという気持ちを込めて使いますので「大人げない人」などと言われないように気をつけて生きていきたいものです。
「大人げない」の例文2
「彼女の大人げない態度と言葉にがっかりした」
しっかりしている、分別があると思っていた人が大人げない言動をした場合に使うこともあります。
もともとのイメージ、印象がいい人であればあるほど、大人げない姿にはびっくりしますし、がっかり、幻滅するものです。
仕事でも恋愛でも、いい意味でのギャップは好印象を得ることができるのですが、その逆はチャンスを逃してしまう可能性が大きいのです。
「大人げない」の例文3
「子供相手にむきになって、大人げないなあ」
子供や、目下の人に対しても余裕のある振舞いができず、張り合ったりする人がいます。
子供っぽい人、素直な人といい印象を持たれる場合もあります。
遊びやスポーツなど年代、立場を忘れて楽しめることであればいいでしょう。
しかし、それ以外のことであればやはり大人は大人として振舞いたいものです。
特に子供相手にむきになって、これではどっちが子供かわからないといったような人は大人げないですし、見ていても気持ちがいいものではないのです。
「大人げない」の例文4
「大人げないとは思いますけれど、我慢できません」
感情的になったり、もう我慢の限界と言った時に自分自身が使う時もあります。
もうあの人とは絶交する、我慢しない、はっきり文句を言ってやるといった時などに使います。
しかし、このセリフを言う人は考えた上での言葉であり、案外大人なのです。
言われる相手の方が実は大人げない人である場合の方が多いのです。
大人げない言動を繰り返せば、周りの人はどんどん遠ざかっていき、いずれは孤独になります。
大人であれば大人としての言動を常に心がけておくことが必要でしょう。