この記事では、「琉球」と「沖縄」の違いを分かりやすく説明していきます。
「琉球」とは?
「琉球(りゅうきゅう)」とは「沖縄県の主要な島嶼部を構成している琉球諸島の総称」であり、具体的には「沖縄諸島・宮古諸島・八重山諸島」のことを意味しています。
また「琉球」は、1879年の琉球処分(廃藩置県)以前に存在していた「琉球王国(1429年~1879年、第一尚氏王朝・1469年からの第二尚氏王朝)」の意味も持っています。
「琉球」は現在でも「沖縄県地方の異称」として使われることもありますが、元々は「中国王朝側からの呼称(随が命名したとされる呼称)」でした。
「沖縄」とは?
「沖縄(おきなわ)」とは、「日本の47都道府県の一つで、那覇を県庁所在地とする沖縄県」や「九州地方に分類されている鹿児島県の南方の海洋上に浮かぶ沖縄県」のことを意味しています。
「沖縄」は元々「日本本土からの呼称」ですが、明治12年(1879年)に「琉球処分(廃藩置県)」が行われた後に「琉球(琉球王国・琉球藩)」に代わる正式名称になりました。
現在では、「沖縄(沖縄県)」は「琉球諸島(沖縄諸島・宮古諸島・八重山諸島)」よりも広い範囲の島嶼部を含んでいます。
「琉球」と「沖縄」の違い!
「琉球」と「沖縄」の違いを、分かりやすく解説します。
「琉球」も「沖縄」も「現在の沖縄県に相当する島嶼部」を意味しているということでは同じですが、歴史的に「琉球」は「中国王朝の側からの呼称」であり、「沖縄」は「日本本土の側からの呼称」であったという違いがあります。
「琉球」というのは「1429年の尚巴志の三山統一から、1879年の琉球処分(廃藩置県)まで存在していた琉球王国」のことであり、「1372年から1879年までの沖縄県地方の公式名称」でした。
「琉球」に対して「沖縄」は、「1879年の琉球処分以後の正式名称(琉球王国が滅亡して誕生した沖縄県)」であるという違いを指摘することができます。
まとめ
「琉球」と「沖縄」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「琉球」とは「沖縄県の主要県土を構成している琉球諸島の総称」「琉球処分で沖縄県が設置される以前の呼称・1372年から1879年までの沖縄の公式名称で琉球王国のこと」を意味していて、「沖縄」は「日本の47都道府県の一つを構成する九州地方の県・明治12年(1879年)の琉球処分以後の正式名称」を意味している違いがあります。
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