この記事では、「ご放念ください」の意味を分かりやすく説明していきます。
 知らない言い回しをおぼえて、ビジネスの達人を目指していきましょう。
「ご放念ください」とは?意味
「ご放念ください」とは「お気になさらないでください」のこと。
 相手に気遣いさせたくないとき、これ以上心配して欲しくない場合に用いるフレーズです。
 相手の立場を思いやる、豊かな表現です。
「ご放念ください」の「放念(ほうねん)」とは、忘れること。
 今ある悩みを、手放すことです。
 そのため「ご放念ください」というと「忘れてください・もう悩まないでくださいね」という意味になります。
 こちらの事情のために、これ以上心をかき乱さないで欲しいというメッセージが込められています。
 トラブルや細かい問題は忘れて、すがすがしい毎日を送って欲しいという訳があります。
「ご放念ください」の概要
「ご放念ください」はビジネスやプライベートなど、色々なシーンで使える言い回しです。
 丁寧な響きがあるので、取引先や目上の方とのメールで重宝します。
 また「ご放念ください」だと強く感じられることもあるので「ご放念くださいませ」や「ご放念頂けますでしょうか」など、柔らかい言い方にかえて用います。
 こちらの都合で以前伝えていた計画が無くなったとき、相手から何度も謝罪のメールが届いたときなどに使える言い回しです。
 覚えておくと、いざという時に恥をかかず、良いコミュニケーションを取れるようになります。
「ご放念ください」の言葉の使い方や使われ方
「ご放念ください」はこのように用います。
 ・『お心当たりのない場合は、ご放念くださいますよう宜しくお願いいたします』
 ・『万が一お忙しいようでしたら、ご放念のほどお願いいたします』
 ・『その件につきましては、どうぞご放念くださいませ』
「ご放念ください」は送った相手に「もう忘れてください」と伝えたい時に用います。
 言い切りの形だとぶしつけに聞こえるので「お願いいたします」や「~くださいませ」の言葉を添えると上品になります。
「ご放念ください」の類語や言いかえ
「ご放念ください」はこのような言い方も使えます。
 ・ご放心ください
 ・ご休心ください
 ・お気になさらないでください
「ご放心ください」は「ご放念ください」と同じような意味があります。
「ご休心ください」も同様に用いることができますが「安心してください」という意味もあり、幅広いシーンで用いられています。
 このほか「お気遣いなさらないでください」なども使えます。
まとめ
「ご放念ください」の意味と使い方をおさらいしました。
「ご放念ください」とは「もうお気になさらないでください」の訳があります。
 気遣いしてくれている相手に対する、思いやりのメッセージになります。
 仕事をしていると、ふとした物言いで印象が大きく変わるもの。
 良い印象を与える言葉を選びながら、気持ちのよい仕事をおこなっていきましょう。


