「まぐれ」と「フロック」の違いとは?分かりやすく解釈

「まぐれ」と「フロック」の違い違い

競馬の実況などを聴いていると、フロックという言葉を耳にすることもあります。

よく似た言葉に「まぐれ」がありますが、微妙な違いをどう説明したらいいのでしょうか。

この記事では、「まぐれ」「フロック」の違いを分かりやすく説明していきます。

言葉の違いを知って、日本語の奥深さに触れてみてください。

「まぐれ」とは?

私たちの日常生活でもよく使われる「まぐれ」

まぐれは平仮名で書くことがとても多いのですが、漢字になおすと「紛れ」と書きます。

漢字のまぐれには、暗闇の中で何も見えない・周囲の様子がわからないという意味が込められています。

そのため「まぐれ」は、偶然手に入れたチャンスのことを表しています。

暗闇の中でたまたま気になる方向に手を伸ばしたら、思わぬ所にキラキラ輝く宝物をみつけた…。

そんなラッキーな様子をあらわした言葉になります。

自分の努力でつかみ取った幸せではなく、たまたまのめぐり合わせでつかみ取ったチャンスと言えます。

思いもよらぬホームランなので、当たりをつかんだ本人自身もびっくりしているような状態です。

生きているとこのような「棚からぼたもち体験」をすることもできます。


「フロック」とは?

競馬などのダービーで、アナウンサーがよく口にするのが「フロック」という言葉です。

日常生活ではあまり耳にしない単語になりますが、フロックには「まぐれで当たる」という意味がはいっています。

ビリだった馬が1等になった場合や、人気がいまひとつの馬が勝利をつかんだ時などに用いられます。

誰もが予想しない結末になることを「フロック」ということもあります。

ただこのフロックというのは判定が難しく、競馬ファンの間でも賛否がわかれることがあります。

1人の競馬ファンから見れば「フロック」といえるレースであっても、別の競馬ファンから見れば「フロックじゃない」という場合も往々にしてあるからです。

まぐれ当たりなのか、そうではないのかは誰も決められないもの。

その馬の体調や騎手のがんばりによっても、展開は大きく変わってくるからです。


「まぐれ」と「フロック」の違い

「まぐれ」「フロック」はとても似ている表現のため、間違えて使ってしまうこともあります。

「まぐれ」「フロック」の違いを、分かりやすく解説します。

・フロックは競馬の専門用語

まぐれは日常会話によく登場する「偶然起きたラッキーな出来事」のこと。

汗をかかずに幸運をつかみ取るような、思いがけないシーンをあらわしています。

一方でフロックは競馬でランクが低い馬が1等を取ったときなど「まぐれの当たり」をあらわす言葉です。

競馬ファンの間ではしょっちゅう使われますが、一般のシーンであまり使われることはありません。

まとめ

「まぐれ」「フロック」の区別と違いについてお伝えしました。

まぐれは棚からぼたもち的な、たまたま起きた良いことを表す言葉です。

一方でフロックは競馬界でつかわれる「まぐれの勝利」をあらわす単語になります。

シーンにあわせて、正しい使い分けをしていきましょう。

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