「ギフテッド」と「高IQ」の違いとは?分かりやすく解釈

「ギフテッド」と「高IQ」の違い違い

この記事では、「ギフテッド」「高IQ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ギフテッド」とは?

「ギフテッド」は、顕著に高い知能、豊かな才能や精神性を先天的に併せ持つ人のこと。

全体の2~3%しか存在しないといわれます。

「ギフテッド」は英語表記の“Gifted”が語源となっています。

“Gifted”はその名のとおり、“gift”(天からの贈り物)を授かった子どもを意味します。

努力で果てに入らない先天的な才能は、まさに天からの贈り物といえるでしょう。

「ギフテッド」の定義は、IQ(知能指数)が高く、知性や精神性が同年代に比べ突出して優れていることです。

彼らの特徴は、幼少の頃から同年代の子どもと比べて学習能力が高く、倫理観や共感性、好奇心といった豊かな精神性を併せ持つところが特徴です。

また、頭の回転が非常に速いために早口で、同年代よりも年上と会話することを好む傾向があります。

同年代レベルの授業や友達との会話、遊びは簡単すぎて興味が持てないことも多く、学校では浮いた存在になることも少なくありません。

「ギフテッド」には発達障害やうつを併発する人が多いという傾向もみられます。

また、感覚が過敏で生きにくさを感じやすいため、才能は豊かでも社会に適応できない人も散見されます。

一般には、才能を活かして生涯エリートとして活躍する人が多く、世界的な研究者や技術者には「ギフテッド」が多いともいわれています。


「高IQ」とは?

「高IQ」とはIQ(知能指数)が標準よりも高いこと、あるいは知能指数が高い人を指します。

「IQ」“intelligence quotient”の略で、知能の発達度や集団の中でどれくらいの水準にあるかを数値であらわしたものです。

IQは知能検査によって算出でき、IQ90~110が平均的、IQ70以下は知的障害、IQ120以上は知能が優秀とされます。

高IQの明確な定義はなく、IQ110以上ならIQが高いといえますが、IQ130以上が「高IQ」かつ「ギフテッド」とみなされることもあります。

全体の約7割のIQが85~115であり、IQ130を超える人となると全体の5%程度にすぎません。


「ギフテッド」と「高IQ」の違い

「ギフテッド」「高IQ」の違いを、分かりやすく解説します。

「ギフテッド」は先天的に高い知能と豊かな精神性を持つ人のことです。

単に知能指数が高いだけでなく、あらゆる才能に恵まれているところが特徴です。

感覚が過敏で生きにくさを感じる人、発達障害を併発する人が多い傾向もみられます。

対して「高IQ」は、単に知能指数が高い人を指す言葉です。

ほかの才能や精神性の発達度に関係なく、IQの数値が高ければ「高IQ」と呼ぶことができます。

平均値のIQ110を超えればIQが高い、IQ120を超えれば優れているとみなされます。

「ギフテッド」と呼ばれる人の知能指数はIQ130を超えるので「高IQ」であることは間違いありません。

しかし「ギフテッド」と判定される人はごくわずかにしか存在せず「高IQ」の人が必ずしも「ギフテッド」に該当するとは限りません。

まとめ

突出して高い知能指数を持つ人は「ギフテッド」「高IQ」と呼ばれることがあり、両者のイメージは混同して受け止められがちです。

ただし「ギフテッド」はそれほど多く存在しません。

言葉の意味を理解し、間違えないように注意しましょう。

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