新型コロナの影響で、100%リモートで仕事をしている人も多く、また簡単に旅行にも簡単には行けない状況ですが、交通機関を利用する時に良く使う言葉として「乗り継ぎ」と「乗り換え」があります。
細かいことは気にせず、使用している方も多いと思います。
この記事では、「乗り継ぎ」と「乗り換え」の違いを分かりやすく説明していきます。
最初に断っておきますが、実はこの2つの言葉の定義は使用する状況や使う人によって違っており、絶対的なものは存在しません。
今回はその中で最も一般的で、最も納得感が強い意味を中心に説明します。
「乗り継ぎ」とは?
ある場所から目的地に向かう間に複数の交通機関を繋ぎ合わせて利用することを言います。
乗っていた交通機関を一旦降りて、別の交通機関に乗りますが、交通機関のタイプ(電車、バス、飛行機等)や路線、列車名や便名は変更される場合も、変更されない場合もあります。
場合によっては、降りなくても良いケースもあり得ます。
JRなどでは、「乗り継ぎ割引」と言う制度がありますが、これは複数の路線の「乗り継ぎ」する場合に、通しで購入することにより条件によって個別に購入するよりも減額される制度ですが、この時対象となるのはもちろんJRの路線の乗り継ぎだけです。
航空機において「乗り継ぎ」を「トランジット」と呼ぶ場合には明確に同じ便名のフライトにまた搭乗することと明確に定義している航空会社が多くあります。
「乗り換え」とは?
同じように、ある場所から目的地に向かう間に複数の交通機関を繋ぎ合わせて利用することを言います。
乗っていた交通機関を一旦降りて、別の交通機関に乗りますが、一般的には交通機関のタイプ、便名や列車名、路線のどれか、あるいは複数が変更されます。
降りなくても良い場合は「乗り換え」とは呼びません。
航空機において「乗り換え」を「トランスファー」と呼ぶ場合には明確に24時間以内に別便のフライトに乗り直すことと定義している航空会社が多くあります。
この時、24時間以上待つ場合は「ストップオーバー」と定義されます。
「乗り継ぎ」と「乗り換え」の違い
「乗り継ぎ」と「乗り換え」の違いを、解説します。
ただ、前述のようにその違いを明確にすることは簡単ではありません。
あえて言えば、複数の交通機関を利用して目的地に行く場合に、その間にタイプ、名前、路線のどれかが変更される場合には「乗り換え」、変更されないケースもあるのが「乗り継ぎ」と言って良いでしょう。
つまり、「乗り換え」は「乗り継ぎ」の一種と言っても良いでしょう。
「乗り継ぎ」の例文
・『東京駅で新幹線から在来線に乗り継ぎます』
・『新日本橋から西大井に行くには東京で横須賀線に乗り継ぐ必要がありますが、降車の必要はありません』
「乗り換え」の例文
・『横浜駅でJRから京急線に乗り換えて羽田に向かいます』
・『東京で乗り換えられる路線は14あります』
まとめ
「乗り継ぎ」と「乗り換え」の違いに関して解説してきましたが、重要なことは定義に関する定説はないと言うことです。
よって、もし今回解説した内容に反する用法を見つけたとしても間違いとは言えないと言うことになります。
この様な言葉は他にもたくさんあります。
こんなところにも多様性の享受が求められるのです。