この記事では、「併合」と「植民地」の違いを分かりやすく説明していきます。
「併合」とは?
「併合(へいごう)」とは、「2つ以上のものを1つに合わせること」や「2つ以上の国を1つの国にすること」を意味している言葉です。
例えば、「併合罪で量刑が重くなりました」や「2つの企業の併合で巨大企業が誕生しました」などの文章で使われます。
また国と国の「併合」という表現には、「外国(国外)の土地を自国と同等の扱いにして合わせる+その地域の人を自国民と同等の扱いにしていく」といった意味のニュアンスがあります。
「植民地」とは?
「植民地(しょくみんち)」とは、「自国から人々を送り込んで開拓させたり移住させたりしている土地」のことを意味している言葉です。
「植民地」という表現は、「主に武力によって支配している国外の土地・領域」や「属領として統治(支配)している国外の土地・領土」のことを意味しているのです。
歴史的・帝国主義的な「植民地」には、「自国が武力によって一方的に支配・搾取している国外の土地+その地域の人たちの奴隷的・二級市民的な扱い(自国民と植民地の人々の間の差別的処遇)」という意味のニュアンスがあります。
「併合」と「植民地」の違い!
「併合」と「植民地」の違いを、分かりやすく解説します。
「併合」も「植民地」も「自国ではない外国を支配することと関連している言葉」として同じようなイメージが持たれていますが、「併合」というのは「2つ以上のもの(国)を合わせて1つにすること」であり、「併合した国」は「自国の一部・自国と同等の領土」になります。
「併合」に対して「植民地」というのは、「合わさって1つの国になるのではなくて、外国(国外)にある属領として統治(支配)している土地」のことを意味している違いがあります。
「併合」は「外国を自国と同等にして合わせる+その地域の人を自国民と同等の処遇にしていく」という意味合いがありますが、「植民地」は「外国・国外の領域を属領にする+その地域の人を自国民とは差別して搾取・支配する」を意味している根本の違いを指摘できます。
まとめ
「併合」と「植民地」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「併合」とは「2つ以上のものを1つに合わせること・2つ以上の国を1つの国にすること」を意味していて、「植民地」は「自国の統治権で支配している国外の土地・外国に移住して開拓しながら支配している土地」を意味している違いがあります。
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