この記事では、「凡例(はんれい)」と「凡例(ぼんれい)」の違いを分かりやすく説明していきます。
「凡例(はんれい)」とは?
 書物の巻頭にある「凡例」。
 そこには、その編述の方針、使用法などが記載されています。
 身近なもので言えば、辞書で初めに出てくる言葉です。
 実際、日常会話などで使用することは少ない「凡例」ですが、書物などでは目にすることが多い文字となります。
「凡」には、すべて、みな、といった意味があり、その「例」を意味しているのです。
 そして、目にすることがあるものの、さほど、口に出すことがない言葉ということもあり、正しい読み方がわからないという人も少なくありません。
「凡例」の正しい読み方は、「はんれい」です。
「凡」は音読みで「ハン」と読みます。
「凡例(ぼんれい)」とは?
「凡例」と書かれているものを「ぼんれい」と読むのは間違いです。
 実際、多くの人が「凡例」を「ぼんれい」と誤った読み方をしているため、一見、正解ではないかと思われる人もいますが、その人が間違っているのです。
「凡例」の場合、「はんれい」でも「ぼんれい」でも読み方は、どちらでも良いというわけではなく、「ぼんれい」は間違いです。
 そのような読み方は存在しません。
 意味としては、「凡例(はんれい)」と同じです。
 その編述の方針、使用法などが記載されているものを指しています。
「凡例(はんれい)」と「凡例(ぼんれい)」の違い
「凡例」の正しい読み方は、「はんれい」です。
 間違っても「ぼんれい」と読んではいけません。
「ぼん」と読む「凡」は、「凡人」や「平凡」といったように、ありふれた、並み、普通の、といった意味となります。
 このような意味として「凡」を使用する場合は、「ぼん」と読みますが、すべて、みな、といった意味の場合は「凡」は「はん」と読みます。
 そのため、「凡例」の正しい読み方は「はんれい」となるのです。
 この違いを知っておくことで、「凡例」も「凡人」も間違えることなく読むことができるようになります。
 実際、「凡」は日常的に「凡人(ぼんじん)」や「平凡(へいぼん)」の方が馴染みのある漢字ということもあり、「凡例」においても、「ぼんれい」と読んでしまう人が多くなっています。
「凡例」の場合、目にすることはあっても口に出して読むことが少ないことも誤った読み方が増えている要因だと考えられます。
 しかし、これは、絶対に行ってはいけない読み方です。
 そのため、「凡例」は必ず「はんれい」と読む必要があります。
まとめ
 以上が「凡例(はんれい)」と「凡例(ぼんれい)」の違いです。
 この場合、どちらの読み方も可能で、意味が同じものといったものではなく、「凡例」を「ぼんれい」と読むことは完全な間違いです。
 試しにパソコンなどで「ぼんれい」と入力してみてください。
「凡例」に変換することはできません。
 このようなことから、絶対に間違えて読まないよう注意が必要です。


