この記事では、「工期」と「納期」の違いを分かりやすく説明していきます。
「工期」とは?
「こうき」と読み、工事期間のことを意味しています。
工事の開始日から工事が完成する日までの期間のことです。
準備期間から、施工、不稼働日、後片付けまでの合計をいいます。
不稼働日とは、休日や降雨降雪がある日などのことで、屋外で作業する場合には、雨休率を求め、算出します。
天候が悪い場合には、予定通りに終わらないこともあります。
工期の長さは重要で、住宅リフォームの場合、大規模なリフォームでは、住人が家に住めないことがあります。
また、新築工事では、工期が長引くと、人件費の増大や、天候の影響でより工事が長期化するリスクなどが生じてしまいます。
「工期」の使い方
名詞として使います。
「工期が長引く」や、「工期に遅れが生じる」などと、使用します。
また、工期短縮や工期延長などという使い方もします。
「納期」とは?
「のうき」と読み、税金や商品などを納める時期を指しています。
納入期限の略で、文字通り、納入する期限のことです。
納期限ということもあります。
品物を納める場合、「納期」には2種類あります。
一つ目は、「要求納期」といい、受け取り側のほうから、この日までに納品して欲しいと要求するものです。
そして、二つ目は、「約束納期」で、納品する側から、この日までに納入しますと約束するものです。
約束納期の方が、より、守らなければならない納期だといえます。
「納期」の使い方
名詞として、「納期に間に合わせる」、「納期を設定する」などと、使います。
相手に郵送で贈る場合には、ほとんどの場合、到着予定日が納期に間に合うように送りますが、まれに、発送日を納期としているところもあります。
「工期」と「納期」の違い
「工期」は、工事の始まりから終わりまでの期間を指すのに対し、「納期」は納入する期限、締切りを指しています。
また、「工期」は工事のときに使う言葉ですが、「納期」は、税金の支払い、サービスの提供、商品の納入など、いろいろな場面で使用される言葉です。
工事の時には、「工期」に間に合うように、材料などの「納期」を確認する必要があります。
「工期」の例文
・『工期が伸びているので、引渡し日予定日に間に合いません』
・『家のリフォームの工期日程が変更になり、準備が大変になった』
・『家の前の道路工事の、工期日程を知りたい』
・『工事に必要な部品を発注していなかったので、工期に遅れが生じてしまいました』
「納期」の例文
・『納期にも品質にも厳しい取引先に困っています』
・『楽しみにしていた新車の納期が、また伸びてしまいました』
・『納期に間に合わないので、徹夜して作業します』
・『営業が、納期を確認しないで仕事を受けてしまったので、現場は大混乱に陥りました』
まとめ
「工期」と「納期」の違いについて説明しました。
一文字違いですが、意味は違います。
違いを知って、役立ててください。