「即する」と「則する」の違いとは?「沿う」との違いまで分かりやすく解説

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「即する」とは?

「即する(そくする)」とは、「何かにぴったりと適合(適応)すること」「現実・事態(状況)に合わせること」を意味しています。

「即する」という言葉は「現実に即する・事実に即する・実情に即する」などの言い回しで使われることが多いように、「理論・理屈・解釈」などを用いてあれこれ複雑に考えるのではなく、「その時々の事態・状況に合わせてぴったり適応すること」という意味合いを持っています。

「則する」とは?

「則する(そくする)」とは、「ある事柄・規範を基準にしてそれに従うこと」を意味しています。

「則する」「則」という漢字は「則る(のっとる)」という訓読みもすることができますが、「〜に則って」という言葉は「〜に従って・〜を参考にして・〜に依拠して」といった意味合いを持っています。

「〜に則する」「〜に則る(のっとる)」は基本的に同じ意味であり、「〜に従って・〜に依拠して」という意味になります。

「則する」という言葉は、「法律に則する・慣習に則する・理論に則する」などの文章で使われるように、「法律・規則・理論(定説)・見本(手本)」などに従って(依拠して)、何かをするということを意味しているのです。

「即する」と「則する」の違い

「即する」「則する」の違いは、「即する」「ぴったりと適合(適応)すること・時々の事態(状況)に合わせること」を意味していますが、「則する」「ある事柄・規範・前提を基準にしてそれに従うこと(依拠すること)」を意味しているという違いになります。

例えば、「現実の変化に即して、考え方を変える」とは書けますが、「現実の変化に則して、考え方を変える」とは書けません。

また、「法に則した裁きを与える」とは書けますが、「法に即した裁きを与える」とは書くことができないという違いがあるのです。

「即する」「変化する事態・状況への適合(適応)」を意味していて、「則する」「前提になっている規範・事柄への従属(依拠)」を意味しているのです。

「即する」の使用例

「即する」の使用例を紹介して、その意味を解釈していきます。

「現実に即する」

「即する」の使用例として、「現実に即する」があります。

「現実に即する」の意味は、「現実の事態・情況にぴったり合わせて適応すること」になります。

「現実に即する考え方ができれば、地に足の着いた生活がしやすくなります」などの文章で使われます。

「時代に即する」

「即する」の使用例として、「時代に即する」があります。

「時代に即する」という言葉は、「時代にぴったりと適応すること」を意味しています。

例えば、「時代に即したビジネスを立案しないと、変化する市場で稼ぎ続けることはできません」などの文章で使用できます。

「実情に即する」

「即する」の使用例として、「実情に即する」があります。

「実情に即する」の意味は、「物事・人間関係の実際の情況に合わせること」になります。

「実情に即した人間関係の改善方法を考えてください」といった文章で使用することができます。

「則する」の使用例

「則する」の使用例を紹介して、その意味を解釈していきます。

「刑法に則する」

「則する」の使用例として、「刑法に則する」があります。

「刑法に則する」という言葉の意味は、「犯罪に対する刑罰・量刑を示した刑法に従うこと、依拠すること」になります。

例えば、「刑法に則して、その罪に対する罰則のあり方を考えなければいけません」などの文章で使われます。

「共同体の慣習に則する」

「則する」の使用例として、「共同体の慣習に則する」があります。

「共同体の慣習に則する」の意味は、「共同体の昔からの習慣的なやり方に従う」になります。

「共同体の慣習に則さなければ、ここでは生きていくことができません」などの文章で使用することができます。

「前例に則する」

「則する」の使用例として、「前例に則する」があります。

「前例に則する」という言葉は、「過去に実際にあった事例(先例)にそのまま従っていること、依拠していること」を意味しています。

例えば、「前例に則して、不法投棄に対しては罰金を徴収します」などの文章で使われます。

「則する」と「沿う」の違い

「則する」「沿う」の違いは、「則する」「ある事柄・規範・前提を基準にしてそれに従うこと(依拠すること)」を意味していますが、「沿う」「方針・基準に従い、そこから離れないようにして行うこと、進めていくこと」を意味しているという違いになります。

「則する」のほうが「沿う」よりも、「自分よりも上位にあるルール・理論・前提に従って何かをする」という意味合いが強くなっている違いがあります。

「沿う」「ある方針・基準・意見などから離れずにそれについていく」といったニュアンスが強く、「お客様のご意見に沿う」などの文章で使われますが、「お客様のご意見に則する」という文章は違和感があります。

また、「集団規範に則して糾弾する」とは言えますが、「集団規範に沿って糾弾する」とは言えないというような違いもあります。

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