「感服」とは
 監督という言葉は「かんぷく」と読み、相手に深く感心し、尊敬の気持ちを持つことを指しています。
 相手に感心という意味を持っているため、実は目上の人に対して使えば良いという表現ではありません。
 感銘、敬服、脱帽、などといった表現も同じ意味合いを持っていますが、誰に対してその気持ちを持つのかによって、意味合いが異なります。
「感服」の意味
 感服という言葉はビジネスシーンでも使われることがあり、相手の仕事や業績が素晴らしい時などに使われています。
 このような気持ちは上司に対して持つこともあれば、部下に対して持つこともありますよね。
 しかし、感服という言葉は目上の人に対して使わない方が良い意味合いでもあります。
 確かに感服という表現は問題は無いのですが、目上の人によっては失礼だと感じられてしまうこともありますので、目上の人には避けた方が良い表現だと言えるでしょう。
「感服」の使い方
 感服するというのはその人に対して感心の気持ちを持ち、尊敬するという意味になります。
 そのため同僚や部下に対して使うことが可能です。
 先ほども述べた通り、目上の人には使わないようにし、もしも目上の人に似たような表現を使いたいのであれば敬服という言葉を持ちましょう。
 継続は相手に対して尊敬する、敬う、という意味合いを強く持っているため、失礼にはなりません。
「感服」の言葉の例文
 ここでは感服という言葉を用いた例文をいくつか紹介します。
「感服」の例文1
「彼の仕事ぶりには本当に感服するよ」
 上司が部下を見たとき、「あの人の仕事ぶりはすごい」と思うことがあります。
 例えば新入社員でありながら早くから遅くまで働き、コミュニケーション能力を駆使して早くからプロジェクトなどに携わっている時、上司から感心されますよね。
 そのような時、上司から「本当に感服する」と表現されることがあります。
 ただし上司に対してはこの言葉は使わないようにしましょう。
 あくまでも同じ立場の人が下の立場の人に使う表現だということを覚えておく必要があります。
「感服」の例文2
「彼女の美術作品には感服する」
 学生時代、クラスに1人位は美術が得意だった人がいませんでしたか?絵を書いても上手、作品を作っても上手、字もきれい、という人がたまにいますよね。
 そのような人に対して「美術作品に感服する」ということができます。
 美術の才能がある、アートが得意、などという人に対してこのような表現ができるのです。
「感服」の例文3
「あの人のずる賢さには感服するよ」
 中には良いことではなく、ずるがしこいことなどで周りから関心される人もいるのではないでしょうか。
 周りから見ると全然そのような様子には見えないのに、頭の中では策略が常にめぐりまわっている、常に戦略を考えている、などという場合、周りからそのずる賢さが感心されることがあります。
 戦略を用いて上手に物事を進めていく、ずるいやり方をしながらも成功していく、などという人はそちらの才能を込められる場合もあります。
「感服」の例文4
「彼女はシングルマザーでがんばっている、本当に感服だ」
 最近では様々な夫婦の形が増え、シングルマザーで子供を育てる人も少なくありません。
 そしてそのような人でも比較的働きやすい職場などが増えつつあります。
 そんな中、シングルマザーとして子供を育てながらきちんと収入を得て、地域活動などにも力を入れているスーパーママがいますよね。
 そのような人に対して周りが感心する時、「感服する」という言い方が可能になります。
 シングルで子育ては決して簡単なことではありません。
 しかしだからといって妥協しない姿は素晴らしいものです。
 シングルマザーやシングルファーザーが活躍しやすい社会を作っていきたいものです。


