「批評」と「批判」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「批評」と「批判」の違いとは?違い

物事を評価したり判断する際には色々な意見が出ますが、より建設的な種類のものとしては「批評」「批判」があります。

この2つは似ていることもありよく混同して使われることが多いのですが、意味は違うものなので気をつけて使いましょう。

この記事では、「批評」「批判」の違いを分かりやすく説明していきます。

「批評」とは?

「批評」とはある事象や物事について判断や評価する時に使う言葉です。

物事の良し悪しや価値や正しさについて判断することが多いのですが、「批評」はできるだけ公平かつ客観的にするのが特徴です。

「批評」は英語で“criticism”と言いますが、文学や芸術の分野ではフランス語の“critique”と呼ばれることでも有名です。

評価や判断というものは良い点にもつかわれますし、悪い点にも使われるために「批評」は学問的にも有益な議論を起こすことも多いのが特徴です。

また「批評家」という名前で活動している研究者や先生もおり優れた知性を持っている人もいるのですが、この「批評家」は意見だけ言って実際には実行しない口だけの人という悪い意味も持っています。


「批判」とは?

「批判」とはある事象や物事に対して判定や評価する時に使う言葉です。

「批評」と似ている意味なのですが、「批判」に関しては評価という点よりかは主観的な判断に基づくという点が違います。

「批判」は良いものに対して使うよりかは、物事や人間に対する悪い部分や失敗、欠点、間違いなどを指摘してそれを判定するという意味が強くあります。

「批判」と似ている言葉には「批難」がありますがこれは誰かの行為や失敗に対して咎めるという意味があり、どちらも正しく修正するように言うという形式になります。

「批判」は色々な意見や行動に対してするので、学問や美術以外にも色々な場面で使うことが可能です。

例えば「政治批判」などは様々な場面で使われる言葉であり、責任問題の追及など欠点の追及として使われます。


「批評」と「批判」の違い

「批評」はより客観的な判断を用いて物事を評価する形式となっていますが、「批判」はどちらかと言うと主観的な判断によって物事を評価する形式となっています。

「批判」は失敗や過失に対しての追及などにも使われることが多く、責任を問う時にも使うことが可能です。

「批評」の例文

・『文芸批評の雑誌を毎月定期購入している』
・『その有名な批評家は最近動画配信サイトに移り、色々な物事を滅多切りにしている』

「批判」の例文

・『被害者から総理への批判が雑誌に掲載されましたが、内容からすると非常に妥当なものだと思いました』
・『SNSを使っていると批判やクレームが知らないアカウントから飛んでくることが多くなったので、ブロック機能を活用している』

まとめ

「批評」「批判」は物事を評価したり判断する際に使われる言葉です。

どちらも客観的な側面と主観的な側面の両方を持って行うものなのですが、「批評」はより客観的な視点から評価することが多く、「批判」はどちらかと言うと主観的な視点から判断する特徴があります。

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