「昔取った杵柄」は熟練の技術を持った人やベテランに対して使われる言葉です。
英語にも似たような意味の表現がありますので、この機会にチェックしてみましょう。
この記事では、「昔取った杵柄」の日本語での解釈や英語での表現を分かりやすく解説していきます。
「昔取った杵柄」の日本語での解釈
「昔取った杵柄」は「若者時代に習得した餅つきの技術はいくつになっても衰えない」という比喩から誕生した言葉で、「若い頃に身につけたスキルや腕前は年をとっても退化しない」といった前向きな意味合いで使用されています。
「昔取った杵柄」の英語とは?
「昔取った杵柄」と同じような意味で使用できる英語は“an old hand at”です。
直訳すると「古い手で」になりますが、「~の熟練者」や「ベテラン」「名人」などを意味し、「昔取った杵柄」が含む「いくつになっても確かな腕前を持っている」というニュアンスを表現できます。
“a master of”も「昔取った杵柄」と似た意味で使用できる英語といえるでしょう。
「~の達人」や「熟練した人」などの意味を持つ熟語で、先に紹介した“an old hand at”と同じく「何かに精通したスキルや技能を持っている人」を示す際に使用できます。
「昔取った杵柄」を使った英語の例文(使用例)
次に、「昔取った杵柄」と言い換えることが可能な“an old hand at”と“a master of”の例文を紹介します。
・“My great-grandmother is an old hand at knitting.”
(「ひいおばあさんは昔取った杵柄で編み物の達人だ」といった内容の例文です。“an old hand at”はbe動詞の直後に配置させるのが一般的です。)
・“My father is an old hand at filleting fishes.”
(「父は昔取った杵柄で魚をさばくのが上手い」を表す例文です。“fillet a fish”で「魚をおろす」「切り身にする」という表現になります。)
・“He is a master of repairing furniture.”
(「彼は昔取った杵柄で家具の修理の名人だ」といった内容の例文です。“a master of”の後ろには名詞もしくは動名詞を配置させます。)
・“My aunt is a master of calculating tax because she has worked at the tax office for a long time.” (「叔母は長い間税務署で働いていたので、昔取った杵柄で税金の計算の達人である」を意味する例文です。かつて経験したことを示すことで、持っている技能をさらにアピールすることにつながるでしょう。)
まとめ
「昔取った杵柄」と同じような意味で使用できる英語は“an old hand at”や“a master of”といった表現です。
日本語と同じく双方ともポジティブなニュアンスで使用されていますので、身近に該当する人がいる場合はぜひ使ってみてください。