「機器」と「装置」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「機器」と「装置」の違いとは?違い

この記事では、「機器」「装置」の違いを分かりやすく説明していきます。

「機器」とは?

機械・器械・器具の総称です。

機械とは、動力を受けて目的に応じた動きをするしかけのことです。

お菓子製造のことで考えてみます。

大きな工場では、クッキーをつくるときには、粉や砂糖を混ぜるしかけ、焼くしかけ、包装をするしかけなどを使用します。

人間が手でひとつひとつの工程を行っているのではありません。

これらの作業を行っているのは「機械」です。

動力を使用して、粉を混ぜる、焼くなどの目的に応じた働きをしているので、これらは「機械」といいます。

器械とは、手で動かせる比較的小規模なものをいいます。

測定器械というものがあります。

これは、長さや重さなどをはかるものです。

測定器械には、体重計、気圧計、電流計、電圧計、温度計などがあります。

器具とは、簡単な機器や道具類のことです。

道具は、人間が手で扱える簡単な構造のものをいいます。

たとえば、泡立て器、ホウキ、フライ返しなどがあります。


「機器」の使い方

機械・器械・器具を指して使用する言葉です。

動力を使って動かすもの、人間が手で動かせるものなど、さまざまなものを含みます。


「装置」とは?

ある目的のために、機械や器具を備えつけること、また備えつけられたものです。

ある目的のために作動をしたり力を発揮したりするものをいいます。

目的もなく置かれているものではありません。

「火災警報装置」というものがあります。

これは、煙や熱を感知して作動をして、火災の危険を知らせるためのものです。

火災を防ぐ、火災の危険を知らせるという目的のために作動をさせる器械です。

このようなものを「装置」といいます。

「装置」は一定の場所に備えつけるものを指しており、身に着けるものではありません。

たとえば、登山のときには登山靴や防寒着を身に着けることでしょう。

これは、山を歩きやすくするため、寒さを防ぐためなどの目的で使用していますが、身に着けているものであり、一定の場所に備えつけているものではないので「装置」ではありません。

「装置」の使い方

ある目的のために機械や器具を備えつけること、また備えつけられたものを指して使用する言葉です。

一定の場所に設置されているものをいいます。

「機器」と「装置」の違い

「機器」とは、機械・器械・器具のことです。

「機器」の中でも、ある目的のために備えつけられているものが「装置」です。

「機器」の例文

・『機器を新しくする』
・『機器を取り付ける』
・『通信機器の点検をする』
・『オーディオ機器の使い方を確認する』

「装置」の例文

・『定期的に装置の点検をする』
・『この装置を活用すれば安全です』
・『装置を取り換える』
・『計測装置を搭載しています』

まとめ

「機器」とは機械や器具などのことで、「装置」とは機械や器具などをある目的のために備えつけることです。

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