「パロディ」と「二次創作」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「パロディ」と「二次創作」の違い違い

日本のオタク文化やコンテンツ作品においてよく用いられる作品の手法には「パロディ」「二次創作」があり、ジャンルに触れない人には中々違いが分からない言葉となっています。

この記事では、「パロディ」「二次創作」の違いを分かりやすく説明していきます。

「パロディ」とは?

「パロディ」とは作品をあるテーマやモチーフから模倣するという意味の言葉であり、通常この模倣にはユーモアや皮肉を加わっており、大胆なアレンジ作品になることも多いのが特徴です。

「パロディ」は一種の創作方法であり、これと類似するものや対比される創作方法は他にも色々なものがあります。

例えば引用、オマージュ、モノマネ、カリカチュア、パスティーシュなどの芸術的手法から、盗作、剽窃、パクリなどの著作権に触れる問題性のある方法と様々なものがあります。

「パロディ」は基本的に模倣という手法を用いるために、元ネタとなったものに対しての著作権や商標権の問題が発生します。

パロディは各国で法的な扱いが違うのですが、一般的な概念としては元ネタがはっきりと分かる形である点、元ネタの作品のスタイルや特色を尊重しながら改善している点、皮肉や滑稽さを含むという点は共通しています。

「パロディ」は模倣と皮肉という手法を使って風刺することが多いのですが、それ故に最近の社会問題をテーマにした「パロディ」は政治的正しさの観点から批判されることも多くなりました。


「二次創作」とは?

「二次創作」とは特定の作品や著作物を元ネタとして作られた作品であり、日本の同人文化では非常にメジャーな創作方法となっています。

原典や元ネタとなった作品を「一次創作」と呼び区別しますが、「二次創作」を使った同人誌は毎年色々な販売会で配布され、ファン同士の交流にも役立っています。

「二次創作」「パロディ」と同様に元ネタがあるために、著作物や商標権などの問題が発生します。

通常「二次創作」を含む同人誌は販売という形ではなく、あくまでも同好の士に対して配布する形となっており、原作者からは暗黙の了解となっているケースが多数あります。

「二次創作」は元ネタをベースとした創作方法なので、実際に使われる手法は様々なものがあります。

同人誌だけではなく動画やグッズなども「二次創作」であり、色々なものが創作されて文化を形成しています。


「パロディ」と「二次創作」の違い

「パロディ」は皮肉や滑稽さを含めた模倣ですが、「二次創作」は元ネタをリスペクトして作られる作品群を全て示す言葉となっています。

「パロディ」の例文

・『行き過ぎたパロディイラストだったのでネット上で炎上した』

・『あまりにも的確な皮肉を込めたパロディだったので、とても笑ってしまった』

「二次創作」の例文

・『二次創作は始めやすいので、創作活動をやりたい人はまずこれをやってみよう』

・『二次創作のネタを探しているのだが、あまりにも面白い作品を見つけて一日が過ぎてしまった』

まとめ

「パロディ」「二次創作」も著作権的な問題が発生することもありますが、基本的には原作に対してのリスペクトがあるのが特徴です。

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