「欲張り」と「強欲」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「欲張り」と「強欲」の違いとは?違い

この記事では、「欲張り」「強欲」の違いを分かりやすく説明していきます。

「欲張り」とは?

欲が深いこと、なんでもかんでも欲しがることです。

欲とは、自分ものにしようという強い気持ちのことです。

ほしがることを意味しています。

この気持ちがはなはだしいさまを「欲張り」といいます。

ケーキバイキングに行ったときのことを考えてみます。

ケーキバイキングでは、ショートケーキ、チーズケーキ、チョコレートケーキ、モンブランなど、さまざまな種類のケーキを食べることができます。

しかし、胃の働きには限界があるので、すべてのものを食べることは難しいです。

それでも、ケーキ好きはすべてのものを食べたいと思ってしまうことがあります。

食べられるかどうかもわからないのに、あれもこれもとケーキを皿にとる行為は「欲張り」といえます。

飲食店では「欲張りセット」というものを提供していることがあります。

たとえば、肉をたくさん食べたいけれど、健康のことも考えて野菜も食べたいという人のための、肉とたっぷりのサラダをセットにしたものなどです。

肉も野菜もと、あれもこれも欲しい人のためのものなので「欲張り」という名がついています。


「欲張り」の使い方

あれもこれも自分のものにしたいという気持ちが強いさまや、その人のことを指して使用する言葉です。

いつも遠慮しているような人には使用しません。


「強欲」とは?

欲しがる気持ちの程度がはなはだしいこと、またそのさまです。

何かを欲しいと思うことは、人間として自然な行為です。

たとえば、新作ゲームが発売されて欲しいと思うのは、ゲームが好きな人にとっては自然なことでしょう。

この程度の欲しいという気持ちは「強欲」とはいいません。

「強欲」とは、もっと程度のはなはだしいものです。

あれもこれもすべて自分のものにしたいというような、強いものを意味しています。

「強欲」の使い方

欲しい気持が強いことを指して使用する言葉です。

欲が深いことや、そのようすを指して使用する言葉で、人を指している言葉ではありません。

人を指す場合は「強欲な人」などといいます。

悪い意味で使われることが多いです。

「欲張り」と「強欲」の違い

どちらの言葉にも欲が深いという意味があり、意味に大きな違いはありません。

前者の言葉の方が、一般的に使われています。

どちらの言葉も、悪い意味で使われることが多いのですが、「欲張り」「欲張りセット」のように悪い意味を含まない場合もあります。

「欲張り」の例文

・『欲張りなんです』
・『欲張りすぎないように』
・『欲張りな品』
・『味と見た目を楽しめる欲張りなデザート』

「強欲」の例文

・『強欲すぎる』
・『強欲な投資家』
・『強欲で自己中心的』
・『あの人は強欲だ』

まとめ

あれもこれも自分のものにしたいという気持ちの程度がはなはだしいことを指す2つの言葉で、意味に大きな違いはありません。

一般的に使われているのは「欲張り」です。

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