国語の文法の勉強をしていると、「用言」と「体言」の線引きができなくて迷うことがあります。
 この記事では、「用言」と「体言」の違いを分かりやすく説明していきます。
 つまずきやすいポイントを熟知して、さらに自信をつけていきましょう。
「用言」とは?
 国語の文法で、とくに判別が難しいのが用言です。
 用言とは変化できる言葉のこと。
 たとえば動詞・形容詞・形容動詞が用言にあてはまります。
 日本語の文は主語と述語というセットでつくられていますが、この述語にあたる部分が用言なのです。
 たとえば「犬は吠える」だと吠えるの部分が用言になります。
「洞窟は真っ暗だ」だと真っ暗だの部分が用言になります。
 何がどうしたのか、またはどうしているのか。
 このどうしているの部分が用言になるのです。
 用言は現在形や過去形・命令形など、その時に応じて形が変化していきます。
 たとえば「泳ぐ」も過去なら「泳いだ」、命令だと「泳げ」になります。
 このように形が変わることを、活用するとよんでいます。
 述語であって、活用できるもの。
 それが用言の定義です。
「体言」とは?
 用言とセットで覚えておきたいのが体言になります。
 体言とは名詞または代名詞をあらわす言葉です。
 簡単にいえば、文の中で主語にあたる箇所のことです。
 たとえば「海は青い」という文章なら、海が体言にあたります。
 また「バナナは黄色い」だとバナナが体言にあたります。
 体言は主語にあたるので、変化や活用することはありません。
 海もバナナという名前そのものは、決して変わることがないからです。
 ちなみに体言かどうか見極めるヒントとして「は」や「が」などの言葉を補ってみる方法があります。
 この言葉を補ってみて、文として成立するのであれば体言だという証拠になります。
 たとえば「山」だったら「山は~」と「山が~」はしっくりきます。
 違和感がないナチュラルな語なので、体言として考えて大正解です。
「用言」と「体言」の違い
 テストでも良く問われやすいのが、用言と体言です。
「用言」と「体言」の違いを、分かりやすく解説します。
 国語力アップのために、もう1度おさらいしておきましょう。
 ・活用するかしないか
 活用とは文の内容によって、言葉そのものが変化することです。
 用言は熟語にあたる言葉なので、つかいたい文によって形が変わります。
 一方で体言は名詞にあたる言葉なので、どんな文に組み込まれようが変化しません。
 用言と体言を見極めたい場合は、活用の有無についてチェックしてみましょう。
まとめ
「用言」と「体言」の違いをおさらいしてみました。
 どちらも自立語というカテゴリーにはいる言葉です。
 用言は文章の述語にあたるもので、そのものの様子や状態をあらわす言葉です。
 また体言は主語にもなれる言葉で、活用しない単語になります。
 用言と体言の違いを正しく認識して、文法のテストで100点満点を取れるように頑張ってみてください。


