この記事では、「紹介」と「照会」の違いを分かりやすく説明していきます。
「紹介」とは?
知らない者同士を間に入って引き合わせることを意味する「紹介」。
人か介してつなぐといった意味となります。
また、人同士を引き合わせるだけではなく、世間に知られていないようなことを世間に広く教える、知らせる、といった意味もあります。
このような意味から、「紹介」と同じような意味を持つ言葉には、「引き合わせる」、「取り入れる」、「引き合わす」、「引接」などがあります。
「紹介」の使い方
「友達を紹介する」といった使い方のほかに、「紹介」には、「紹介者」、「紹介状」、「自己紹介」、「先生紹介」、「人材紹介会社」などといった使い方があります。
「照会」とは?
照らし合わせると書いて「照会」。
その漢字の意味通り、問い合わせて確認することを意味する言葉となります。
また、「照会」の場合、比較して確認するといった意味もあります。
このことから、「照会」には、基本、確認するといった意味があります。
このような意味から、「照会」と同じような意味を持つ言葉には、「リサーチ」、「調査」、「問い合わせ」、「質問」などがあります。
「照会」の使い方
どんなものを「照会」するのかといった使い方として、「残高照会」、「身元照会」、「照会手続き」、「データ照会」、「個人情報の照会」、「指紋の照会」などがあります。
「紹介」と「照会」の違い
同じ「しょうかい」という読み方でも、全く異なった意味を持つ「紹介」と「照会」。
「紹介」は、人と人を引き合わせることを意味するほか、世間に広く何かを教え、知らせるといった意味がありますが、「照会」の場合は、あくまでも、照らし合わせるというものになります。
誰かに何かを教えるというものではなく、あくまでも、確認するといった意味となります。
そのため、読み方は同じでも全く異なった意味となるため、漢字の選び方には注意が必要です。
「紹介」の例文
・『新しいクラスでの自己紹介は、とても緊張します。』
・『今日、親に彼女を初めて紹介します。』
・『私は、彼のことが気になるので、ぜひ、私を彼に紹介してもらえませんか。』
・『雑誌で紹介されていた店の予約が取れました。』
「照会」の例文
・『今月の生活費も残りわずかとなり、残高照会をした際、あまりにも残高が少なくて驚きました。』
・『身元照会には、写真もついている運転免許証が最適です。』
・『クレジットカードの再発行の手続きを行う際、身元の照会などに時間がかかりました。』
・『個人情報の照会は、誰でも簡単に行うことができてはならない。』
まとめ
以上が「紹介」と「照会」の違いです。
同じ読み方でも、意味は全く違います。
人を「しょうかい」する場合は、「紹介」。
何かを照らし合わせて確認する場合の「しょうかい」は、「照会」。
この点を間違えることなく適した使い分けが必要です。