この記事では、「親切」と「優しさ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「親切」とは?
「親切」は「しんせつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手の身になり、ためになる行為をすること」という意味で、相手にとって状況が良くなったり、役立つ行動をすることを言います。
2つ目は「思いやりを持って人の為に尽くすこと」という意味で、人のためにあれこれと気を使ってあげることを言います。
上記に共通するのは「相手の為に行動する」という意味です。
「親切」は「親を切る」ではなく、「切に親しむ」、つまり、「非常に親しくする」という意味です。
「親切」の使い方
「親切」は「相手の身になり、ためになる行為をすること」「思いやりを持って人の為に尽くすこと」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「親切だ・である」と使われたり、形容詞として「親切な」と使われたり、副詞として「親切に」と使われたりします。
基本的に、相手のことを思い、役に立つ行動をしてあげる様子に使われる言葉です。
「優しさ」とは?
「優しさ」は「やさしさ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「見た目や雰囲気が上品で美しいこと」という意味で、その人や物がかもしだす、やわらかさや上品さのことを言います。
2つ目は「他人に対して細やかで思いやりのあること」という意味で、相手の心情を理解して、思いやる気持ちのことを言います。
3つ目は「温和で好ましいこと」という意味で、素直で大人しい性質のことを言います。
4つ目は「好ましくない影響を与えない」という意味で、相手にとって刺激が少ない様子を言います。
5つ目は「控えめで慎ましいこと」という意味で、感情的にならない様子を言います。
上記に共通するのは「穏やかに接する」という意味です。
「優しさ」の使い方
「優しさ」は「見た目や雰囲気が上品で美しいこと」「他人に対して細やかで思いやりのあること」「温和で好ましいこと」「好ましくない影響を与えない」「控えめで慎ましいこと」という意味で使われます。
名詞として「優しさがある・ない」「優しさに満ちる・満ちた」などと使われ、形容詞形は「優しい」になります。
基本的に、相手に対して穏やかで、思いやりのある態度を取ることに使われる言葉です。
「親切」と「優しさ」の違い
「親切」は「相手のことを思い、役に立つ行動をしてあげる様子」という意味です。
「優しさ」は「相手に対して穏やかで、思いやりのある態度を取ること」という意味です。
「親切」の例文
・『困った時に見知らぬ人に親切にしてもらった』
・『歯科医が親切に対応してくれた』
・『財布を落としたが、親切な人が警察に届けてくれていた』
・『あれは人の親切を無にする行為だ』
「優しさ」の例文
・『声から優しさがにじみ出ている』
・『彼は優しさが仇になり騙されてしまった』
・『優しさに満ち溢れた両親に育てられた』
・『彼は言葉に優しさが感じられる』
まとめ
今回は「親切」と「優しさ」について紹介しました。
「親切」は「相手の為に行動すること」、「優しさ」は「思いやりのある態度」と覚えておきましょう。