この記事では、「類似語」と「類義語」の違いを分かりやすく説明していきます。
「類似語」とは?
 似ているところが多く、相当の部分で同じである語です。
 似通っている語のことです。
 何が似ているのか、明確な定義はありませんが、主に音が似ていること、意味が似ていることをいいます。
 たとえば、音が似ている語だと、「足(あし)」「はし(端)」などがあります。
 どちらの言葉も2音から成っており、言葉の最後が「し」となっています。
 そして、「は」は「HA」と母音が「あ」です。
 音が似ている語は、聞き間違えてしまうことがあります。
 意味が似ている語には、たとえば「雨が上がる」と「日差しが戻る」があります。
 どちらも日差しが出るという意味を含んでいます。
「類似語」の使い方
 似ている語という意味で使用をします。
 何が似ているのかは意味に含まれていないため、音が似ている語を指す場合もあれば、意味が似ている語を指す場合もあります。
「類義語」とは?
 語の形は違うけれど、意味が似ている2つ以上の語のことです。
 2つの語が似ていることも、3つの語が似ていることも、それ以上の数の語が似ていることもいいます。
 たとえば、生活をする場所を表す語には、「家」と「住宅」があります。
 語の形は違いますが、同じようなことを指しています。
 その他に似ているものとしては、「買う」と「購入」があります。
 どちらの言葉も、商品の対価を金銭として支払い、あるものを自分のものにするという意味を持っています。
 この他にも、意味が似ている語はたくさんあります。
 この言葉が意味していることは、その後が示す内容が似ているということであり、音が似ていることや、文字の形が似ていることではありません。
「類義語」の使い方
 形は違うけれど意味が似ている語のことを指して使用をします。
 意味が似ている語に使うもので、音が似ている語には使用しません。
「類似語」と「類義語」の違い
 どちらの言葉にも、「類」「語」という漢字が使用されています。
「類」には似ているという意味があり、「語」にはことばという意味があります。
 つまり、どちらも「似ている言葉」という意味合いがあるのです。
 しかし、何が似ているのかという点に違いがあります。
 前者の言葉は、何が似ているのか明確に定義されていませんが、音や意味が似ていることを主にいいます。
 後者の言葉は、意味が似ていることです。
「類似語」の例文
 ・『類似語を探す』
 ・『類似語だから聞き間違えてしまった』
 ・『類似語の使い方に注意をする』
 ・『友達はいろいろな類似語を知っている』
「類義語」の例文
 ・『類義語を3つあげてください』
 ・『類義語の意味を調べてください』
 ・『いくつの類義語を知っていますか』
 ・『類義語を辞書で調べる』
まとめ
 2つ以上の語の間で同じ部分があるという意味合いを持つ言葉です。
 2つの言葉は、同じ部分とは何を指しているのかという点に違いがあります。


