この記事では、「おずおず」の意味を分かりやすく説明していきます。
「おずおず」とは?意味
恐れてあれこれ考えながらも行動すること、おそるおそるという意味です。
動詞の「おず」を重ねた語です。
「おず」は「おじる」の文語形で、「おじる」には恐がるという意味があります。
恐がりながらも行動をするさまが「おずおず」です。
「おずおず」の概要
恐いけれど何かをやってみたい、そんなときの行動は、ハキハキとしたものではなく、ためらいが感じられます。
そのようすが「おずおず」が意味するものです。
犬を散歩させているときのことで説明をします。
犬を散歩させているとき、向こうから別の犬が近づいてくると、相手に興味を持つ犬がいます。
それがあいさつなのか、お尻のニオイを嗅ごうとすることもあります。
気が強かったり、好奇心が旺盛だったりすると、相手の犬に近づくことをためらわずに向かい、ニオイを嗅ぐことも平気で行います。
しかし、気が弱い犬だと相手のことを気にしていても、なかなか行動に移すことができません。
近づいてみたい、ニオイを嗅いでみたい、でも恐い、そんな気持ちなのでしょう。
恐いと思いながらもやっぱり気になるので、少し考えているように見えながらも、相手に近づいていきます。
そのとき、すたすたとまっすぐ相手に向かって行くのではなく、ちょっとずつちょっとずつ近づくといった行動を見せます。
その様子から恐い気持があることがうかがえます。
この様子が「おずおず」が意味するものです。
恐いときには、バッと行動することができません。
相手に向かって歩くという場合だと、恐いものがないときにはすたすたと進んでいけますが、恐いときには勢いよく前に進むことができず、ちょっとずつ移動するといった動きになります。
今度は発言のことで説明をします。
母に言いたいことがあります。
しかし、言いたいことをはっきりというと、母から何を言われるかわかりません。
そうはいっても、これだけは言いたいということがあります。
そこで、恐れの気持ちを持ちながら、母に言いたいことを言ってみました。
そのときの言い方は、おどおどしたものです。
おどおどしているところから、恐れていることがうかがえます。
恐れなかったらズバリ言ってしまうことでしょう。
言っていいものなのか考えながら、恐れの気持ちを持ちながら発言をしており、このさまを「おずおずと言う」と表現します。
「おずおず」の言葉の使い方や使われ方
恐いという気持ちを感じながら、あれこれ考えながら行動をするさまを指して使用します。
悩んでいて行動できないことではありません。
恐れがあり、それでためらいながら行動することをいいます。
「おずおず」の類語や言いかえ
「おそるおそる」が似た意味の言葉です。
恐がる気持ちがあって、緊張しながら行動するさまを意味します。
まとめ
恐いときには、テキパキと行動することが難しいです。
恐くてためらいを感じながら行動するさまが、この言葉が意味するものです。