この記事では、「お伺い」と「聞く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お伺い」とは?
「お伺い」は「おうかがい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「目上の人などに指示を仰ぐこと」という意味で、自分より上の立場の人にお願いして指示を受けることを言います。
2つ目は「神仏のお告げを願うこと」という意味で、巫女などを媒介して神にお願いしてお告げを受けることを言います。
3つ目は「問うこと」「訪問すること」「聞くこと」の謙譲語という意味です。
上記に共通するのは「相手に尋ねる」という意味です。
「お伺い」の使い方
「お伺い」は「目上の人などに指示を仰ぐこと」「神仏のお告げを願うこと」「問うこと・訪問すること・聞くことの謙譲語」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「お伺いする・した」と使われたり、副詞として「お伺いして」と使われたりします。
基本的に、目上の人に対して「問うこと」「訪問すること」「聞くこと」の謙譲語として使われていますが、「お」は「丁寧語・尊敬語」で「伺う」という言葉自体が謙譲語であり、二重敬語になります。
「聞く」とは?
「聞く」は「きく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「音声を耳に受ける」という意味で、音声を聴力でとらえることを言います。
2つ目は「情報を受け入れる」という意味で、様々な情報を耳にすることを言います。
3つ目は「人の意見や要求を受け入れる」という意味で、人の話の内容を理解して了承することを言います。
4つ目は「尋ねる」「問う」という意味で、人に質問することを言います。
上記に共通するのは「話を耳でとらえる」という意味です
「聞く」の使い方
「聞く」は「音声を耳に受ける」「情報を受け入れる」「人の意見や要求を受け入れる」「尋ねる」「問う」という意味で使われます。
動詞として「聞く・聞いた」と使われたり、副詞として「聞いて」と使われたり、名詞として「人聞き」「又聞き」などと使われたりします。
基本的に、人の声や物の音を耳に入れて認識することに使われる言葉です。
「お伺い」と「聞く」の違い
「お伺い」は「目上の人に対して問うこと・訪問すること・聞くことの謙譲語」という意味です。
「聞く」は「人の声や物の音を耳に入れて認識すること」という意味です。
「お伺い」の例文
・『上司に予算を超えてもいいかお伺を立てる』
・『相手の意向についてお伺いを立てておく』
・『お茶当番の改正についてお局様にお伺いする』
・『ひとつお伺いしてよろしいでしょうか』
「聞く」の例文
・『都会では見る物聞くもの全てが新しい』
・『どこへ行っても彼の良い評判ばかり聞く』
・『ほかならぬ君の頼みとあらば聞いてあげるよ』
・『相手の都合を聞いてみないと分からない』
まとめ
今回は「お伺い」と「聞く」について紹介しました。
「お伺い」は「謙譲語」、「聞く」は「耳で音声を認識すること全般」と覚えておきましょう。