この記事では、「お勤めご苦労様です」の意味を分かりやすく説明していきます。
「お勤めご苦労様です」とは?意味
「お勤めご苦労様です」とは、会社等での勤務の労をねぎらう言葉で、「一生懸命仕事をしてもらって、ありがとう」と言った意味の言葉です。
「お勤めご苦労様です」の概要
この言葉の「勤め」とは、雇用されて働く事であり、当然しなければならない仕事と言う意味合いでも使われる事がありますが、後者の場合には正しくは「務め」を使うべきです。
いずれにしても、勤務して仕事を一生懸命してもらっている事に対し、労をねぎらう意味で使われる言葉です。
「お勤めご苦労様です」と言う言葉を聞くと、ドラマ等で見られる暴力団の人が、出所する際に出迎えに来た部下などから掛けられる言葉を思い起す人も少なくないかも知れません。
しかし、この言葉は、そんな状況で使われる特殊な表現ではありません。
会社等で、普通に使われる言葉なのです。
「お勤めご苦労様です」と言う言葉は、一般の会社でもしばしば使われる言葉ですが、使い方には注意も必要です。
それは、「ご苦労」と言う言葉は、一般的には上司や目上の人が、部下等に対して使う言葉で、上司や目上の人に向かって部下が使う言葉ではないと言う点です。
一見、「お」や「ご」と言った丁寧語の表記が使われており、敬語なのだから目上の人や上司に使っても良いと思われる方もおられるでしょう。
しかし、この慣用句には、謙譲語が使われている訳ではなく、しかも元々労をねぎらうのは上司が部下に対して行う事だからです。
使う場合には、この点に注意する事が大切です。
部下が上司に対して、こうした意味の言葉を掛けたいなら「お疲れ様です」とすれば良いでしょう。
ただし、警察や役所関係では、上下の関係なく習慣的に「お勤めご苦労様です」を使う所もあるようです。
しかしこれは例外的と考えるべきでしょう。
「お勤めご苦労様です」の言葉の使い方や使われ方
「お勤めご苦労様です」は、上司が退社する際に、遅くまで残業で残っている部下に対して、『お勤めご苦労様です。
出来るだけ早く切り上げて帰宅して下さい。
』や会社の入退室門付近でこれから夜を徹して保安業務に当たってくれるガードマン等に向けて、退社する社員等が『お勤めご苦労様です』と声掛けする形で使われたりします。
「お勤めご苦労様です」の類語や言いかえ
「お勤め」の類語としては、会社等で使う場合には「お仕事」が最も似つかわしいと言えます。
従って、「お仕事ご苦労様です」と言い換える事が出来ます。
また、先に記した「お疲れ様」を使って、「お仕事お疲れ様です」と言い換えるのも良いでしょう。
まとめ
「お勤めご苦労様です」とは、会社等での勤務の労をねぎらう言葉で、「一生懸命仕事をしてもらって、ありがとう」と言った意味の言葉です。
一般的に、この言葉は上司が部下に向かって掛ける言葉であり、部下が上司や目上の人に向かって使うべきではない点は注意が必要です。