この記事では、「くずきり」と「しらたき」の違いを分かりやすく説明していきます。
「くずきり」とは?
「くずきり」は、マメ科の植物である葛の根っこを使用して作られたもので、根っこのでんぷんを使用した固形物をくずと呼び、それを食べやすいように切り分けたものを「くずきり」とよびます。
その為、食べやすいように切り分けずにでんぷんを固めただけの状態の物は、くずと呼ぶのです。
「しらたき」とは?
「しらたき」は、こんにゃくのことで糸こんにゃくのことをです。
何故、糸こんにゃくを「しらたき」と呼ぶのかですが、糸こんにゃくの外見が白い滝のように見えることから糸こんにゃくのことを「しらたき」と呼ぶようになりました。
なお、糸こんにゃくの原料は、こんにゃく芋になり、こんにゃく芋をすりつぶして粉上にして、その粉を水で溶くことで糸こんにゃくの原型となります。
「くずきり」と「しらたき」の違い
「くずきり」と「しらたき」の違いは、元となる材料が違います。
「くずきり」はくずの根っこを乾燥させて水に溶かしたものですが、「しらたき」はこんにゃく芋を乾燥させ水に溶かしたものが原料です。
「くずきり」の例文
・『くずきりはところてんとは違う』
この例は、両者の違いを述べています。
「くずきり」は、葛の根っこが原料ですが、「ところてん」は海藻が原料です。
この違いについては、両者は同じ食べ物だと考える方もおり、この例では両者は違うということを正確に述べています。
何故、「くずきり」と「ところてん」は同じだという人物がいるかですが、これは両者が透明な食材であるが故、同じ食材であると勘違いをする方が結構存在しており「ゼラチン」なども透明であるが故、ゼリーという食べ物に変化した場合、「くずきり」や「ところてん」と違うのかという疑問がありますが、「ゼラチン」は動物のコラーゲンが固まるとできる物質なので植物であるか動物由来であるかという違いもあるのです。
「しらたき」の例文
・『しらたきダイエット』
この例は、糸こんにゃくを使用したダイエットのことです。
例えば、糸こんにゃくパスタなどの他糸こんにゃくを白米のように見せたダイエット食品などがこのダイエットになります。
「しらたき」は糸こんにゃくのことなので、「しらたきダイエット」という言葉は糸こんにゃくを使用したダイエットです。
まとめ
「くずきり」と「しらたき」の違いは、元となる原材料自体が異なります。
「くずきり」は、葛の根っこで「しらたき」はこんにゃく芋です。
両社はともに植物が原料である点は違いはありません。
その上で、「ゼラチン」という物は実は動物性の油脂から作られたもので要はコラーゲンが固まることでゼリーになるため、「くずきり」や「しらたき」と比較した場合植物であるか、動物由来の物であるかという違いもあります。
なお、「くずきり」と「ところてん」は同じでは?という声がありますが実は「ところてん」は海藻なので海の植物であるため、陸の植物ではないという違いもあります。
透明である固形物には、「くずきり」に「ところてん」、「ゼラチン」がありややこしいのですが、このケースの場合、透明な固形物の中で「ゼラチン」だけが動物由来の固形物です。