「ぐず」と「のろま」の違いとは?分かりやすく解釈

「ぐず」と「のろま」の違い違い

この記事では、「ぐず」「のろま」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ぐず」とは?

「ぐず」の意味は以下の通りです。

1つ目は「動作が遅い様子」という意味で、すぐに動かずに人をいらだたせる様子を言います。

2つ目は「はっきりと決断しない様子」という意味で、いつまでも迷ったり、考えている様子を言います。

3つ目は「ぐずる」として使われ、「口先で文句を言う」という意味で、だらだらと不平不満を言ったり、子供が泣いて反抗する様子を言います。

上記に共通するのは「はっきりせずにまとまらない様子」という意味です。

「ぐず」は漢字で「愚図」と書きますがこれは当て字で、だらだらとしゃべり続けるという意味の「口舌る(くぜる)」、又は「くどくど」という言葉が変化したものと言われています。


「ぐず」の使い方

「ぐず」「動作が遅い様子」「はっきりと決断しない様子」「口先で文句を言う」などの意味で使われます。

名詞・形容動詞として「ぐずだ・である」と使われたり、動詞として「ぐずぐずする」「ぐずる」などと使われたりします。

基本的に、迷ったり悩んだりして考えがまとまらず、行動が遅い時に使われる言葉です。


「のろま」とは?

「のろま」の意味は以下の通りです。

1つ目は「動作が遅い様子」という意味で、動いているのに遅くて人をいらだたせる様子を言います。

2つ目は「頭の働きがにぶいこと」という意味で、ものごとを理解するのが遅くてその結果行動も遅れることを言います。

上記に共通するのは「鈍くて遅い」という点です。

「のろま」は、江戸時代に作られた狂言の演目「野呂間人形(のろまにんぎょう)」から来ていると言われています。

動作が遅くて滑稽な仕草をすることからたとえとして使われる様になりました。

「のろま」の使い方

「のろま」「動作が遅い様子」「頭の働きが鈍い様子」として使われます。

名詞・形容動詞として「のろまだ・である」と使われたり、形容詞として「のろまな」と使われたり、副詞として「のろまで」と使われたりします。

基本的に、本人の意思に関係なく動作が遅い時に使われる言葉です。

「ぐず」と「のろま」の違い

「ぐず」「ものごとがはっきり決められずに行動が遅い様子」という意味です。

「のろま」「本人の意思に関係なく動作が遅い様子」という意味です。

「ぐず」の例文

・『彼は小さい頃かぐずだったが、今ではトップセールスだ』

・『親が子供に対してぐずと言ってはいけない』

・『あいつはぐずでお人よしだ』

・『弟をぐずと呼んだら余計に泣いてしまった』

「のろま」の例文

・『体育の時間はのろまなヤツが仲間外れになりがちだ』

・『彼女はのろまだがミスしない』

・『彼はのろまに見えるけれども実は計算高いヤツだ』

・『彼はのろまだが人にやさしいので好かれている』

まとめ

今回は「ぐず」「のろま」について紹介しました。

「ぐず」「はっきりせずに遅い」「のろま」「一生懸命やっても遅い」と覚えておきましょう。

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