ネットの掲示板やSNSをみていると、以前見たものと全く同じやり取りを見かけることもあります。
そしてそれらが一段落したところで「ここテン」と書き込まれているのも、見た経験があるのではないでしょうか。
この記事では、「ここテン」の意味を分かりやすく説明していきます。
「ここテン」とは?意味
「ここテン」は「ここまでテンプレ」の略です。
このテンプレは雛形ではなく定型文を指していて、「ここテン」はここまでが定型文、という意味になります。
本来はテンプレとなっている文章を貼り終えた事を知らせる意味の言葉です。
しかしそこから転じて、いつも同じことを言っている相手に対してそれを指摘し、小馬鹿にする意味を持つこともあります。
またそれだけでなく、コピペのような定番となった流れに対して、悪意なく使われることも少なくありません。
「ここテン」の概要
「ここテン」が生まれたのは大型掲示板の2ちゃんねる(現5ちゃんねる)です。
一定のレスが付いたスレッドには書き込みができなくなるので、続きとなる新しいスレッドを建てることになります。
そして続きのスレッドが建った場合、最初にそのスレッドを利用するにあたっての注意点やよくある質問のまとめを貼り付け、それが終わるまで待つのが暗黙のルールです。
それらの文を貼り終えた事を知らせる言葉が「ここまでテンプレ」で、それが略され「ここテン」となり、そこからよく見る流れに対して使われるスラングになりました。
「ここテン」の言葉の使い方や使われ方
「ここテン」が使われる場面は大きく分けて2つあり、一つは本来の意味通り、注意点などの定型文を貼り終えた事を伝える言葉として使われるパターンです。
もう一つは複数人がレスし合う形式のコピペが終わった後の締めや、頻繁に見るやり取りに対してその流れは前も見たぞと指摘する形で使われるパターンになります。
スラングとしては後者にあたるコピペのようなやり取りを指摘したり、それが終わったあとの締めとして使われることが多いです。
特にテンプレを貼る文化がない掲示板やSNSでは、後者の意味でしか使われません。
「ここテン」の類語や言いかえ
よくある流れの最後に悪意なく使われる「ここテン」は、漫才のオチがついたあとに付けられる「チャンチャン」のような締めの言葉です。
なのでそう言った締めの言葉が類語と言えるでしょう。
同じようなことばかり言っている人を煽る際に使われる「ここテン」は、いわゆる「馬鹿の一つ覚え」という意味で使われます。
そのためそれが類語であり、そう言い換えることもできるでしょう。
まとめ
「ここテン」は同じことしか言えない相手を煽るために使われることもある言葉です。
ですがそのコミュニティでよくある定番の流れや、一種の伝統芸を楽しむ言葉として使われることもよくあります。
「ここテン」を使われているのを見た時や使う時は、そこに悪意があるか、悪意があるように思われないかも気にしましょう。