「ご健勝のことと存じます」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「ご健勝のことと存じます」とは?
はじめに「ご健勝のことと存じます」の意味を解説していきます。
「ご健勝」は「健康ですこやかなさま」をあらわす言葉です。
そして「存じます」は「思う」の敬語表現です。
また間にある「のことと」は「~であることと」を略した形になっています。
そのため、文章全体としては「健康であると思います」という内容を敬語表現で丁寧にしたものなのです。
「ご健勝のことと存じます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「ご健勝のことと存じます」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
これは、通常のビジネス文書などで冒頭に使われることの多いフレーズです。
類似の「ご健勝をお祈りいたします」が文末に使われることが多いのと対照的であるとも言えるでしょう。
「A様におかれましては、ご健勝のことと存じます」先に述べてから「さて、先日の案件についてですが」などと本題に入る流れが一般的な使い方と言えます。
この言葉を使う場合の注意点は、相手が人間である必要がある点です。
もともと健康を意味する言葉ですから、生き物ではない「会社」に対して使うのは間違いであることが分かるはずです。
「貴社におかれましては、ますますご健勝のことと」という使い方は、誤りと言えるのです。
「ご健勝のことと存じます」を使った例文
ここでは「ご健勝のことと存じます」を使った例文を挙げていきます。
これらの例文から分かる通り、対象の相手の部分だけでも、様々なバリエーションで表現を変えることが可能です。
・『A様、ご健勝のことと存じます』
・『A様においては、ご健勝のことと存じます』
・『A様におかれましては、ご健勝のことと存じます』
「ご健勝のことと存じます」の類語や敬語での言いかえ
それでは「ご健勝のことと存じます」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「ご健勝のことと存じます」の類似表現
まず 「ご健勝のことと存じます」の類似表現について解説します。
「ご健勝」は「ご健康」や「ご清栄」と言い換えることができるでしょう。
表現は異なりますが、おおむね意味は同じになります。
「ご健勝のことと存じます」の敬語表現
つぎに「ご健勝のことと存じます」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「ご健勝のことと思います」などの平易な表現に変更しても、十分に敬語表現として成り立ちます。
まとめ
このように「ご健勝のことと存じます」という表現は、ビジネス文書などで広く使われる書き出しの文句です。
また、スピーチなどで聞くことも多いでしょう。
このように、様々な場面で使える言葉ですので、覚えておくことをお勧めします。