この記事では、「ご名答」と「ご明察」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご名答」とは?
「ご名答」の「名答」とは、優れた答え、適切な答えという意味になります。
つまり相手が、その場の空気を読んだ良い答えをしたり、優れた答えを出した時に、敬意を込めて「ご名答」と言います。
とはいえ、言い方が上から目線になりますと、敬ってというよりは、「よく、わかったな」と小馬鹿にしたようなニュアンスになることもあります。
表情、発音などで意味合いが若干変わり、必ずしも敬っているわけではなく、ふざけていたり、皮肉っていたりと様々なパターンがあります。
「先生、ご名答でございます」「ご名答、さすが、遊び人だけあってそういうことには詳しいな」「ご名答、その通りだ」などと、使います。
「ご明察」とは?
「ご明察」の「明察」とは、その場の状況、事情などを明確に見抜くことで、またその推察の内容のことでもあります。
相手の推察が素晴らしい場合、敬って「ご明察」と言います。
例えば、他の人がわからないようなことを、的確に推理した人に「ご明察、恐れ入ります」などと、使います。
「ご名答」と「ご明察」の違い!
「ご名答」と「ご明察」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも、基本的に相手を敬って言う言葉という共通点はあります。
「ご名答」とは、適切な答え、優れた答えという意味になりますので、内容的に正しい場合に使います。
例え言っていることが正しく、素晴らしくても、その場に応じていない、適切ではないという時は使いません。
「ご明察」は、その場を見て、事態、事情などを正しくはっきりと見抜くことを言います。
簡単に言うならば「空気を正しく読むことに長けている」といった意味合いです。
相手が何も言わなくても、考えて思いやることができるといった能力が高いということになります。
まとめますと「ご名答とは、適切、優れた答え」「ご明察とは、明確に見抜くこと」となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「ご名答」と「ご明察」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
それぞれの意味を正しく理解して、ふさわしい方を選び、使い分けてください。