この記事では、「しばらく」と「当分」の違いを分かりやすく説明していきます。
「しばらく」とは?
「しばらく」は、わかりやすく言えば、「少しの間」です。
すぐではないものの、あまり時間がかからない様子を意味しています。
感覚としては、少しといった短い時間ではなく、少しよりも少し長い時間、経過、といった感じです。
長いとまで言うことはできないものの、時間はいくらか経過している、経過する、そんな時間が「しばらく」なのです。
また、時系列で言う場合、「しばらくの間、帰っていない」といったように過去のことについても表すことができます。
「しばらく」の使い方
「しばらく」の使い方としては、「今しばらく」、「もうしばらく」、「しばらくぶりです」、「しばらくして」、「しばらくの間」、「しばらくすると」、「しばらくたって」、「しばらく前から」など、少しの間を意味する言葉として、様々な使い方があります。
「当分」とは?
現時点では、ここしばらく、さしあたって、といった意味を持つ「当分」。
主に「しばらくの間」を意味する「当分」ですが、それ以外にも、何かが起きた場のこと、割り当てられた担当分、といった意味もあります。
時系列で言う場合、「当分」は未来のことを指し、これから先、ここしばらく、ということになります。
「当分」の使い方
「当分」の使い方としては、「当分の間」、「当分使わない」、「当分会えない」、「当分間に合う」、「当分必要ない」、「当分休む」、など、「当分」どのような状況になるかについて示す使い方が多くなります。
「しばらく」と「当分」の違い
「少しの間」といったほぼ同じ意味を持つ「しばらく」と「当分」ですが、使用可能な時系列に大きな違いがあります。
「しばらく」の場合、主に過去に使用する言葉となり、場合によって未来にも使用することが可能な言葉となります。
その一方、「当分」の場合は、未来にしか使用することができず、過去を表すことはできません。
このように、使用可能な時点、基準といったものが異なる「しばらく」と「当分」となります。
「しばらく」の例文
・『高校時代の友達と会うのは、しばらくぶりで少し緊張しました。』
・『先生を呼んできますので、もうしばらく、ここでお待ちください。』
・『このまま、しばらく様子を見ることにしました。』
・『体調がすぐれないので、しばらく、お休みさせて頂きます。』
「当分」の例文
・『仕事が忙しく、当分、彼女と会えない。』
・『受験勉強に集中するため、当分の間、ゲームはやらないと心に固く誓いました。』
・『当分の間、彼と会えないのは寂しいけれど、我慢したいと思います。』
・『父が転勤になり、当分、自宅に帰ってくる予定はありません。』
まとめ
同じ時の長さを表す「しばらく」と「当分」ですが、大きな違いは時系列にあり、その時系列を間違うことなく使い分けることが大切です。