「じわじわくる」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「じわじわくる」とは?意味と使い方

「じわじわくる」とはどんな意味の言葉なのでしょうか。

今回は、「じわじわくる」の意味と類語について解説します。

「じわじわくる」とは?意味

「じわじわくる」とは、「後になってだんだんと感情がこみ上げてくること」を意味する言葉です。


「じわじわくる」の概要

「最初はそうでもなかったが時間が経つに連れてだんだんと感情がこみ上げてきてはっきり明確になる様子」を指して「じわじわくる」と表現します。

「じわじわくる」はゆっくりとした感情の変化を表す言葉です。

「最初は面白さがわからなかったが時間が経つに連れて理解が進み笑いがこみ上げてくる」「言われた時は何のことがわからなかったが後になって無礼なことを言われていたとわかって怒りが徐々に高まってくる」など「その時はそうでもなかったが時間とともに少しずつ感情が変化していき自覚が生まれてくる」ような時間経過に伴うゆるやかな感情変化が「じわじわくる」に当たります。

最初にはっきりと感情が変化しなかった理由はさまざまで種類は問いません。

知識不足で理解できなかった、受け流そうとしたが感情を抑えられなかった、珍しさや希少さに後から気づいたなど「いろいろな理由ですぐに感情は変化しなかったが後になって少しずつ変化が見られた」ときに「じわじわくる」という言葉が用いられます。

「じわじわくる」には「すぐ分からない」というネガティブな意味合いと「持続性がある」というポジティブな意味合いの両面があります。

文脈によって意味が異なりますが一般的にはポジティブな意味合いで使われる事のほうが多く、通好みやマニア受けなどといったニュアンスを含んだ使い方をされる言葉です。

一般的には笑いやおかしみなどの感情に使われることが多いですが、怒りや悲しみなど笑い以外の感情に対して使うことも可能です。


「じわじわくる」の言葉の使い方や使われ方

・『初見では面白さがよくわからなかったが見終わってからじわじわくる』
・『爆笑はしないがじわじわくるタイプの動画だ』
・『人前だったので大人の対応で軽くあしらったが、今になって怒りがじわじわくる』
・『忙しさで泣く暇もなかったが、49日を過ぎてから大切な人を失った悲しみがじわじわくる』

「じわじわくる」の類語や言いかえ

・ボディブローのように効いてくる
「効果があとになってゆっくりと効いてくる」という意味の言葉です。

ボクシングのボディブローはダメージが後になって効いてくるくることになぞらえた表現です。

すぐには効果が出ないが後々ゆっくりと効果が出ることから転じて「遅れて感情が揺さぶられる」という意味合いで使われます。

「じわじわくる」よりもさらにゆっくりと無自覚のうちに感情が変化していくことを表しています。

・思い出し笑い
「過去にあった出来事を思い出して笑うこと」という意味の言葉です。

時間差で発生する感情の動きという点が「じわじわくる」と共通しています。

「じわじわくる」は最初の感情の動きがほとんどなくゆっくりと変化していくのに対し、こちらは最初に爆笑するなど大きく感情を動かしておきながら後になって再び感情が動く様子を表しています。

・時間差
「行為による結果が時間をおいて表れること」を意味する言葉です。

すぐには結果が出ず時間が経ってから表れる様子が「じわじわくる」と類似しています。

「じわじわくる」が時間とともに少しずつ結果が表れるのに対し、こちらは少しずつではなく一度に結果が表れる場合を指します。

まとめ

「じわじわくる」はネット上でもよく使われている言葉です。

難しい言葉ではないので正しい意味を知っておきましょう。

意味と使い方
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