この記事では、「せめてもの」の意味を分かりやすく説明していきます。
「せめてもの」とは?意味
「せめてもの」とは「まったく十分ではないが、可能な限りを尽くす」と言う意味の言葉です。
この「せめてもの」と言う言葉は、副詞の「せめて」に強調する意味の「も」が付けられ、さらに助詞の「の」が付いた形で、「せめてもの」の後には名詞が付けられて一連の意味を成す言葉として使われているものです。
「せめてもの」の概要
前項で「せめてもの」と言う言葉は、副詞の「せめて」がメインとなった言葉である事を記しましたが、この「せめて」は「満足できるものではないけれど、最低限として」や「十分とは言えないが、これだけは」という気持ちを表す言葉です。
従って、「せめてもの」は「まったく十分ではないが、可能な限りを尽くす」と、「せめて」と内容的には同じで、少し強調された意味となるのです。
また「せめてもの」の後には、名詞が付いて、一連の意味を成すとも記載しましたが、この名詞としては、「償い」・「気持ち」・「救い」・「慰め」・「抵抗」・「礼儀」などを付けて使われる例を良く見聞きされるはずです。
こうした名詞が付けられた例文は、次項で紹介したいと思います。
「せめてもの」の言葉の使い方や使われ方
「せめてもの」の後ろに色々な名詞が付けられて使われる例を示します。
『楽しみにしていた2人での旅行が、体調不良とは言え、私のせいでドタキャンになってしまいました。せめてもの償いとして夕食をご馳走させてください。』
『絶大な協力を頂いて、無事イベントを終える事が出来ました。これはつまらないものですが、せめてもの気持ちですので、お納めください。』
『大雨の洪水により多くの住宅が甚大な被害を受けましたが、人的被害がなかった事がせめてもの救いです。』
『母はまだまだ若いと言える65歳で亡くなりました。しかし苦しむ事なく安らかに眠るような最後であった事が、せめてもの慰めと言えます。』
『あの先輩は、無理難題ばかりを投げかけて来ます。先日は、せめてもの抵抗として聞こえないふりをしました。』
『普段は自由奔放で良いけれど、冠婚葬祭時など、ここぞと言う時には、せめてもの礼儀をわきまえておくべきです。』
「せめてもの」の類語や言いかえ
「せめてもの」の類語や言い換えとしては、「最低限の」や「これだけは」や「少なくとも」が、挙げられます。
まとめ
「せめてもの」とは「まったく十分ではないが、可能な限りを尽くす」と言う意味の言葉です。
この言葉の構成は、副詞の「せめて」に強調する意味の「も」が付けられ、さらに助詞の「の」が付いた形で、「せめてもの」の後には名詞が付けられて一連の意味を成す言葉として使われているものです。
従って、メインとなる副詞の「せめて」だけで、「満足できるものではないけれど、最低限として」と言った、ほぼ同様の意味を持ちます。