この記事では、慣用句の「ぞんざいに扱う」の意味を分かりやすく説明していきます。
「ぞんざいに扱う」とは?意味
「ぞんざいに扱う」とは、「いい加減に取りさばくこと」や「乱暴に取り扱うこと」を意味する慣用句です。
「ぞんざいに扱う」の概要
「ぞんざいに扱う」の「ぞんざい」とは、「いい加減に何かを行うこと」や「言動などが乱暴なこと」を意味する言葉です。
もちろん、良くない状況を指す言葉です。
ちなみに、この「ぞんざい」の語源には、「荒っぽくて、いい加減」なことを意味する「粗雑(そざつ)」が音変化して「ぞんざい」になったという説があります。
また、その他の説としては「あること」を意味する「存在」を「あるがまま、普段のままのこと」と捉え、「気をつかうことなく、いい加減に対応すること」、すなわち「ぞんざい」の意味に転じたと言う説もあります。
「ぞんざい」には漢字表記はありません。
しかし文学作品等では、この二つの語源の説から、当て字として「存在(ぞんざい)」や「粗雑(ぞんざい)」が使われるている場合がありますが、これはあくまで文学作品等で許される当て字であり、一般的には使うべきではありません。
また「ぞんざいに扱う」の「扱う」には、色々な意味がありますが、ここでは言うまでもなく「物事をとりさばくことや、仕事として処理すること」すなわち「取り扱うこと」意味しています。
従って、この二つの言葉で構成される「ぞんざいに扱う」とは、「いい加減に取りさばくこと」や「乱暴に取り扱うこと」を意味することになるのです。
「ぞんざいに扱う」の言葉の使い方や使われ方
「ぞんざいに扱う」の言葉は、以下の例文のように使われます。
・『割れ物注意の表示があるにも関わらず、配送者は品物をぞんざいに扱っている』
・『重要な書類をぞんざいに扱っていると、いつか紛失等の重大な問題を引き起こしかねない』
・『ある上司は、自分の好きな部下だけを重用し、そうでない部下は、ぞんざいに扱うとして、嫌われている』
・『手のひらを返したように、ぞんざいに扱う彼に対して、彼女はとうとう愛想をつかした』
・『どんな仕事も、ぞんざいに扱うことなく、コツコツ成し遂げる彼女には非常に好感が持てる』
・『食べ物をぞんざいに扱う人は、当たり前に食べられることのありがたみが分かっていない』
「ぞんざいに扱う」の類語や言い換え
「ぞんざいに扱う」の「ぞんざい」の類語としては「いい加減」や「適当」や「投げやり」や「粗略」や「粗雑」などが挙げられます。
「扱う」はあえて言い換えなくても、多くの人が理解できる言葉なので、そのまま使い、「ぞんざいに扱う」の言い換えとしては、「いい加減に扱う」や「適当に扱う」や「投げやりに扱う」や「粗略に扱う」や「粗雑に扱う」とすれば良いでしょう。
まとめ
「ぞんざいに扱う」とは、「いい加減に取りさばくこと」や「乱暴に取り扱うこと」を意味する慣用句です。
「ぞんざいに扱う」と言う言葉は、良くない行為を指摘する言葉であり、こうした批判を受けないように、行動することが求められると言えます。