「たゆまぬ情熱」とは?意味!類語や言い換え

意味と使い方

「たゆまぬ情熱」とは?

たゆまぬ情熱というのは途絶えることのない情熱という意味です。

たゆまぬという言葉には途絶えることがない、着実な、という意味があり、情熱という言葉には激しく高まった気持ち、ある物事に向かって気持ちが燃え立つこと、という意味があります。

何かを成し遂げたいと思ったときなど、ゴールに向けて着実に努力をする時、それはたゆまぬ情熱だといえます。

「たゆまぬ情熱」の表現の使い方

例えばナイチンゲールという人物を知っているでしょうか。

今の看護師の原型を作った人物であり、赤十字にも大きな影響を与えた人物です。

彼女が生まれた時代、看護師というのは非常に貧しい人がつく仕事であり、汚らしい職業だと思われていました。

しかし、そのような看護の仕事に興味を持ったナイチンゲールはたゆまぬ情熱をもとに、家族の反対を押し切って看護師になったのです。

当時の看護師の制度に疑問を抱き、彼女はたゆまぬ情熱を持って勉強を続けました。

彼女は働く必要などなく、むしろ裕福な男性のもとに嫁いで幸せに暮らせば良いと思われていたのですが、プロポーズさえ断り、看護師として生きることを選んだのです。

そんな彼女はまさにたゆまぬ情熱を燃やした人物だと言えるでしょう。

「たゆまぬ情熱」を使った例文と意味を解釈

ここでは例文を紹介します。

「たゆまぬ情熱」を使った例文1

「キュリー夫人はたゆまぬ情熱で勉強を続けました」

ノーベル賞を2度受賞したことで知られているキュリー夫人もたゆまぬ情熱を燃やした人物です。

彼女はポーランドで生まれましたが、当時のポーランドでは自由に勉強することが不可能でした。

しかし勉強を続けたいと思った彼女は家庭教師をしながら医学部に通う姉の勉学を支え、自分自身もお金を貯めてフランスのソルボンヌ大学に通ったのです。

決して豊かな生活をしていたわけではありませんが、彼女はピエールと結婚して幸せな生活をしました。

そんな彼女は深い情熱があったからこそ、あの研究ができたと考えられているのです。

「たゆまぬ情熱」を使った例文2

「リンカーンはたゆまぬ情熱で勉強を続けました」

奴隷解放宣言を出したことで知られているアメリカの大統領、リンカーンも情熱を燃やした人物です。

彼は貧しい家で生まれ、彼のお父さんは「農夫に勉強は必要ない」という考え方を持っていました。

しかし、彼の再婚相手である女性、サラが勉強は大事だという考え方の持ち主であったこと、そしてリンカーン自身も本が大好きだったということで、リンカーンは勉強が続けられたのです。

そんな彼も強い情熱を持ち、大統領になりました。

「たゆまぬ情熱」の類語や言い換え

ここでは類義語を紹介します。

「溢れ出る情熱」

溢れ出る情熱、というのはその情熱がいっぱいになっているという意味になります。

情熱で満ち溢れているなどというときに使われます。

「熱い思い」

熱い思いというのは高ぶる感情の状態を指しており、激しい感情などと言われることもあります。

漢字は異なりますが、CHAGE and ASKAが1982年にリリースした曲の中にも「熱い想い」というものがありますね。

意味と使い方
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