「間髪を入れず」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「間髪を入れず」とは?意味と使い方

「間髪を入れず」って、どのような意味だったでしょうか。

「ああ、かんぱつをいれず のことね」と思ったら、それは誤りです。

この記事では、「間髪を入れず」の意味を分かりやすく説明していきます。

「間髪を入れず」とは?意味

「間」は、「間(あいだ)」のこと。

「髪」は、髪の毛のことです。

つまり、間に髪の毛のような細く僅かなものさえ入れる隙間や余地がないことを表しています。

そのため、まったくの間を置かないことや直ちにという意味があります。


「間髪を入れず」の概要

実は、多くの人に「間髪を入れず」について問うと、意味よりも読み方について誤解している人がとても多いのです。

では、どのように読むのが正解なのでしょうか。

それは、「かんはつをいれず」と読みます。

「髪」という文字は濁らずに発音するのですが、言い辛さを感じるために、「かんぱつ」と読んでしまう人がいるわけです。

しかも、「かんはつ」「かん」「はつ」に分けて読みます。

したがって、「間髪を入れず」という文字を見れば意味はイメージできたとしても、本当に正しく読める人は珍しいくらいなのです。

ただし、「間髪を入れず」から派生した言葉である「間髪」「かんぱつ」と読むのが正解。

かなりややこしさを感じさせます。

ちなみに、同じ漢字を用いる「間一髪」は、事態がひどく差し迫っている様子を表す言葉なので意味が違います。


「間髪を入れず」の言葉の使い方や使われ方

「間髪を入れず」を用いた例文をご紹介します。

『彼らの漫才が最高に面白いのは、間髪を入れずにテンポよく言葉を返す掛け合いが絶妙だからだ』
『元旦那は離婚したと思ったら、間髪を入れず再婚するんだから浮気を疑われても仕方ない』
『昔からのんびりした性格だったから、間髪入れずに行動できる彼が羨ましい』
このように、スピーディー、瞬間的にという場合に使うと違和感がなく、相手にも意図が的確に伝わります。

「間髪を入れず」の類語や言いかえ

「間髪を入れず」に似た言葉はたくさんあります。

例えば、「即座に」「矢継ぎ早に」「すかさず」「とっさに」「ときを待たずに」「するやいなや」「すみやかに」などです。

前述の例文を使って言いかえてみましょう。

『彼らの漫才が最高に面白いのは、とっさにテンポよく~』
『元旦那は離婚したと思ったら、ときを待たずに再婚~』
『昔からのんびりした性格だったから、即座に行動できる~』
このように言いかえを行っても意味は変わらないまま、相手に通じます。

まとめ

「間髪を入れず」という言葉の意味と読み方を正確に知っていましたか?

意味が広く認知されているだけに、読めないことを恥ずかしく感じたかもしれませんが、まったく問題ありません。

同じように読み方を誤って覚えている人は世の中に大勢いるからです。

しかも、この記事を読んだことをきっかけに正しく覚えられたのですから、二度と間違えることはないと安心してください。

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