この記事では、「だけ」と「ばかり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「だけ」とは?
「だけ」の意味と使い方について紹介します。
「だけ」の意味
「だけ」は「~ほど」「~くらい」「~かぎり」「~のみ」という意味で使われることが多くなります。
「~すれば~だけ」と使う場合、「~に連れていっそう」という意味です。
「~だけあって」「~だけに」「だけのことはある」と使う場合、「能力や素質があること」という意味です。
「だけ」の使い方
「だけ」は、ある条件を限定した時に使う言葉で、主語となる人や物にとっては他に選択肢がないことを言います。
多くの選択肢がある中で、その人には現在その選択肢が残されている状態です。
但し、他のものはダメだ、比べるに至らないと否定している訳ではなく、客観的な事実として述べている時に使います。
具体的には「A子だけモテる」は、A子の他に女性がいるのですが、A子の他にはモテない状態である、という事実を述べています。
「ばかり」とは?
「ばかり」の意味と使い方について紹介します。
「ばかり」の意味
「ばかり」は「ものごとを一つに限定する」「程度がそれ以上に出ない」「他にあり得ない」「ただそれだけで」「ある動作が実行される直前」「ある動作が完了して間もない状態」などの意味があります。
「ばかり」の使い方
「ばかり」は、「多い」という意味を重視した言葉です。
話し手が、量や回数が多い、或いはそれに限定されていることに対して、強調する時に使います。
「だけ」と同じ例で言えば「A子ばかりがモテる」と言う場合、A子に限ってモテることと、それに付いて話し手が良い印象を持っていないというニュアンスを含みます。
また、口語として更に強調する場合は「ばっかり」と言います。
「ばかり」は「範囲を限定する時」には「だけ」と言い換えができますが、「度が過ぎて良くない印象」の場合は言い換えはできません。
「A子だけモテる」は「A子ばかりモテる」でも通じますが、「文句だけ言っている」は「文句ばかり言っている」には言い換えられません。
「だけ」と「ばかり」の違い!
「だけ」は「客観的に限定している時に使う」です。
「ばかり」は「主観的に限定していることを強調する時使う」です。
まとめ
今回は「だけ」と「ばかり」の違いをお伝えしました。
「だけは客観的な」「ばかりは主観的」と覚えておきましょう。