「とりわけ」と「特に」の違いとは?分かりやすく解釈

「とりわけ」と「特に」の違いとは?違い

この記事では、「とりわけ」「特に」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉はどのような違いがあるでしょうか。

「とりわけ」とは?

「とりわけ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「とりわけ」は漢字表記にすると「取り分け」になります。

「取り分ける」という言葉から派生した言葉で、「特に、とりわけて」という意味があります。

例えば、夏は暑いものですが、そんな夏の中でも特に暑い夏が訪れることがあります。

このような時、「今年の夏は、とりわけ暑い」などと言います。

また、新卒の社員がすべて優秀だという豊作の年に、中でも特に優秀な人がいるかもしれません。

その人に対して「今年の新卒は優秀だ。

とりわけAは期待のホープだ」
などと言ったりします。

他にも、「可愛い女性ばかりのアイドルグループの中でも、彼女はとりわけ可愛い」などと「とりわけ」を使うことができます。


「特に」とは?

「特に」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「特に」「とくに」と読みます。

「特に」「普通と違って、際立っている様子」という意味があります。

また「他からハッキリと区別される様子」を意味します。

例えば、先生が担任を受け持っているクラスの生徒を可愛がっているとします。

その中で、際立って可愛いと感じている生徒がいるかもしれません。

このような様子を「可愛い生徒の中でも、特にAは可愛い」などと表現することができます。

また、ミーティングの席で、確認事項をスタッフに伝えるとき、他の確認事項よりも際立って重要な事項があるかもしれません。

このような時、「特に、○○については注意するように」と、「特に」を付けて、際立って重要なポイントだということを伝えることがあります。


「とりわけ」と「特に」の違い

「とりわけ」「特に」の違いを、分かりやすく解説します。

「とりわけ」には、「特に、とりわけて」という意味があります。

一方、「特に」は、「普通と違って、際立っている様子」また「他からハッキリと区別される様子」という意味があります。

このように「とりわけ」「特に」は、基本的に同じ意味を持つ同義語となります。

ただし、「とりわけ」「特に」にはニュアンスの違いがあります。

基本的に「とりわけ」「客観的」に物事を見ているのに対して、「特に」「主観的」に物事を見ていると考えられています。

例えば、「とりわけ、Aは人気がある」という場合は、誰が見てもAは人気があるというニュアンスが含まれていますが、「特に、Aは人気がある」という場合は、発言した人の思いが強く乗っていると考えることができます。

微妙な差になりますが、そのような違いがあることを知っておくといいでしょう。

まとめ

「とりわけ」「特に」の違いについて見てきました。

2つの言葉は同義語で、意味に違いがありませんが、微妙なニュアンスの差があります。

使い分けられると一目置かれる存在になるかもしれません。

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