「なると」と「かまぼこ」の違いとは?分かりやすく解釈

「なると」と「かまぼこ」の違い違い

この記事では、「なると」「かまぼこ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「なると」とは?

「なると」は、うずまき模様のある円筒状のねりもの「鳴門巻き」【なるとまき】のことです。

「鳴門巻き」は、魚肉のすり身で作る白とピンク色のかまぼこで、小口切り(端から輪切りにする切り方)をしたとき、断面にピンク色の渦巻き模様の見えるところが特徴です。

名前は、徳島県・兵庫県の鳴門海峡で発生する「鳴門の渦潮」が由来となっています。

主な生産地は静岡県焼津市です。

製造法は、スケトウダラなどの白身をかくはんしてすり身にし、切った時に渦巻き模様が見えるよう白いすり身とピンク色のすり身を重ねて円筒状のかまぼこを作り、すだれで成形して加熱する、というものです。

なるとはラーメン、炒飯などの具材に使われるほか縁起のよい食べ物として親しまれてきました。

縁起がよいといわれる由縁は、渦巻き模様がひらがなの「の」に似ており、それが「のし」につながること、紅白がめでたいことを連想させるところもあります。

地域によってはピンク色の生地に白い渦巻き模様が入っているもの、渦巻きが緑色のものなど、全国で豊富なバリエーションの「なると」が出まわっています。


「かまぼこ」とは?

「かまぼこ」とは、白見魚のすり身を成形して作るねりものです。

分類、形態は多岐に分かれます。

漢字では「蒲鉾」と書きます。

名前の由来は、蒲(がま)の鉾(ほこ)です。

昔は棒のまわりにすり身を付けて「かまぼこ」を作っていました。

がまの穂を棒としてつかっていたことから「蒲鉾」という名前に派生しました。

かまぼこは白身魚で作るすり身を成形し、蒸す、焼く、などの加熱処理をほどこして作る加工食品です。

魚肉のたんぱく質に塩を加えることで弾力が生まれ、ぷりぷりした歯ごたえが特徴となっています。

よくイメージされるかまぼこは、半円形のかまぼこに木の板が付いている「板蒲鉾」で、板にすり身を盛り付けて蒸したものです。

板を使うのは「かまぼこ」の余分な水分を吸収するためです。

全国には細工かまぼこ、削りかまぼなどさまざまなタイプが存在し、さつま揚げ、伊達巻、ごぼう巻きなど個性豊かな製品も数多くみられます。


「なると」と「かまぼこ」の違い

「なると」「かまぼこ」の違いを、分かりやすく解説します。

ひとことで言うと「なると」「かまぼこ」の一種で、広義に言えば同じ物になります。

ただし「なると」「かまぼこ」とは呼ばれず、一つの食品として親しまれています。

「かまぼこ」は白身魚のすり身を成形して加熱して作るねりものの一種です。

半円形の「板かまぼこ」のほか、さまざまな種類の製品が存在します。

そのひとつである「なると」(鳴門巻き)は、断面に渦巻き模様が現れる円筒状のねりもので、白地にピンク色の渦巻き模様が特徴です。

全国には個性豊かな「かまぼこ」が多数存在しています。

「かまぼこ」といえば「板かまぼこ」がイメージされることもあり、たとえば「さつま揚げ」「伊達巻」などは「かまぼこ」ではなく「さつま揚げ」「伊達巻」と呼ぶのが普通になっています。

同様に「なると」「なると」と呼ぶのがしっくり来るわけです。

まとめ

スーパーなどでは「かまぼこ」「なると」は別の製品として販売されていますが、広義には「なると」「かまぼこ」の一種に該当します。

「かまぼこ」は多様な地域性がみられる食品で、実にさまざまな種類があることを覚えておくとよいでしょう。

違い
意味解説辞典