「ぽんこつ」とは?
「ぽんこつ」という言葉を知っているでしょうか。
「車がぽんこつになった」などと、言った経験があるかもしれません。
一方で、「ぽんこつ」という言葉を、まるで知らない人もいるでしょう。
そこで「ぽんこつ」という言葉の意味を紹介します。
「ぽんこつ」の語源
「ぽんこつ」は「拳骨(げんこつ)」という言葉が、語源になったという説があります。
「ぽんこつ」には、古くは「拳骨で殴る」という意味があったためです。
このように、「ぽんこつ」の語源は「拳骨」という説があることを知っておきましょう。
「ぽんこつ」の意味
「ぽんこつ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ぽんこつ」には、「使い古して役に立たなくなったもの」という意味があります。
「車がぽんこつになった」という言葉には、「車を使い古して役に立たなくなった」という意味があります。
道具や機械などを使い古し、役に立たなくなった時、「ぽんこつ」と表現してみましょう。
「ぽんこつ」の類語や類似表現や似た言葉
続いて「ぽんこつ」の類語や類似表現を紹介します。
「ぽんこつ」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
「お払い箱」【おはらいばこ】
「お払い箱」には、「不用品」や「捨てる物」という意味があります。
人間を品物的な扱いにして、「会社でお払い箱になる」と表現し、会社で必要ない存在という文章を作ったりします。
「見切り品」【みきりひん】
「見切り品」には、「採算を抜きにして、安く売る品物」という意味があります。
スーパーで賞味期限がぎりぎりになった野菜などが、「見切り品」として安く売られます。
逆に安く良い品が買えるため、あえて「見切り品」を狙って購入する人もいるでしょう。
「壊れ物」【こわれもの】
「壊れ物」には、「壊れやすい品」「壊れた品」という意味があります。
テーブルから落として、割ってしまった品は「壊れ物」と呼ばれます。
また宅配などにガラス製品などを預ける時、「壊れ物」と業者に告げる必要があります。
「ぽんこつ」を使った例文や短文など
「ぽんこつ」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「ぽんこつ」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
「ぽんこつ」を使った例文1
「洗濯機がすっかり『ぽんこつ』になったが、愛着があり捨てられない」
このように「ぽんこつ」は、使い古すまで、長年使った道具や機械のため、捨てるのがしのびないほど、愛着がわくことがあります。
「ぽんこつ」になる使いこなした証拠で、思い出の道具や機械になるかもしれません。
「ぽんこつ」を使った例文2
「中年になり、自分が『ぽんこつ』になったと感じる」
この例文のように中高年になると、自分にガタがくるのを感じて、「ぽんこつ」という言葉を、自分に対して使うことになります。
「最近、すっかりぽんこつになったよ」などと自虐的に言います。
使い古して役に立たなくなった道具と、自分を重ねているわけです。
しかし、本当に「ぽんこつ」とは思っていないケースがあるため、「そうですね」などと相槌を打たないようにしましょう。
また他人に対して「ぽんこつ」と言うのも避けましょう。